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スローペースで、二人で出来る事を模索しながら。二本松、競馬、などなど。

夢十夜①

こんな夢を見た。

私達家族は、そこそこ満足していたアパートを離れ、あろうことか今よりも劣悪な環境下のボロアパートへ引っ越した。妻は極度の新しいもの好きで、それは単にミーハーであるとか私の給料には不相応なブランド物が好きだとか、そんな類などではなくて、いわゆる潔癖症である。
要するに、他人の手が触れた物に自分も触るといったことに対して抵抗を感じる性質なのだ。
だから新たな引っ越し先を決めた時にも、私は不思議に思ったものだ。
あの潔癖症の妻が、今住んでいるアパートよりも古い(そして、お世辞にも綺麗とは言い難い)物件へ住むことを決意するなど私には全く予想できなかったのだから。

『何故問いたださなかったのか?』と不思議に思われる方も多いことであろう。
さもありなん。しかし、私の懐事情も察してほしい。
私なんぞは、それこそその辺に吐いて捨てるほどいて、決して高所得とは言えないしがないサラリーマンである。
今住んでいるアパートの家賃の支払いでさえも窮していたというのに、夫婦共働きとして頼りにしていた妻が体調不良とストレスを理由に勤務していた銀行をこの春あっさりと退職してしまったのだ。
あろうことか、娘を含めた我々一家三人の生活は、この私の頼りない所得に左右されることとなってしまった。
で、あるからして…少々住環境が悪くなろうが、家賃の部分が抑えられるのであれば私は引っ越しに対して、決してやぶさかではなく、『妻も家計のことを少しは考えてくれているのだな…』と逆に感心したものである。

招かれざる客が私たちの目の前に現れたのは、引っ越しの翌日であった。
ボロアパートでありながらも、私たちの新しい住居には何故かインターホンだけはついていた。荷ほどきも佳境にさしかかろうかという時に、来客を告げるインターホンの音が部屋中に鳴り響く。

ピンポーン

インターホンの、どこか間の抜けたような音が耳に障った。
どうせ営業の類であろうと高をくくっていた私は妻にその対処を委ねるつもりでいたのだが、インターホンで来客者を確認した妻は驚きのあまりにその顔を引き攣らせていた。
『どうしたんだ?』
妻は驚きのあまり、声が出ないらしい。ただインターホンを指さすばかりである。
私が目を移すと、インターホンには明らかに怪しい中年男性が映し出されていた。そればかりではなく、こちらがインターホン越しに見ているのを察しているかの如く、カメラに顔を近づけてこちらを威嚇しているようでさえある。

気味が悪くなった私は、居留守を使うこととした。
新居に到着したばかりであったが、幸いカーテンを付け終えていたので窓とカーテンを閉め切り籠城戦の恰好を取った。引っ越し早々こんな気味の悪い目に遭い、少々私はこの先の行く末を案じたところであったが、心配したところでこればっかりはどうにもならない。また転居を画策したとしても、先日収めた敷金は返ってくるにしても、礼金は戻ってはこない。

丁度昼食と昼寝を挟み、二時間ほど経っただろうか。
さすがにもう先程の男は立ち去ったであろうと思い、インターホン越しに外を見るとその姿は無い。
私は安心し、カーテンを開けた。

かくして、2階建2階の我が家のベランダに先ほどの男はいた。
その怪しい笑みが目に焼き付いたところで、私は目を覚ました。
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