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スローペースで、二人で出来る事を模索しながら。二本松、競馬、などなど。

麗しき人の夢 ⑨―1

近年の傾向でいえば梅雨開けはまだ先の事だろうと思うが、気温の上昇は著しく湿気も相俟って蒸し暑く感じる時間が増えてきた。仕事の方はといえばそれなりで、夏のボーナスがそこそこ出たからやる気は出ているけれど子供の頃の記憶で「夏休み」が恋しくなってくる時期である。夏休みというよりかはお盆休みと言った方が正しく、たぶん友人と飲むくらいしか予定はないけれどそれがなかったらなかったで何か物足りない夏になってしまうだろうなと思われる。あとは実家に行く必要もあるかも知れない。



実家についてややこしい状況だから説明すると子供の頃は市内のアパートに住んでいたのだが、私が大学に進学した頃に両親が母方の実家で祖母と同居するという事になってアパートを引き払った。その「実家」は隣県にある。私は大学を卒業してから大学のあった街で最初に就職したのだが何か行き詰まりを感じ、住み慣れた地元が恋しくなったのもあり物の試しでN市で就活をしたところ新卒と同様の扱いだった事もあるが割と良い条件で働き口を見つけることが出来た。そうすると引き払ったアパートにまた住む事も出来たのだが両親の知り合いでN市内で空き家になっている家を紹介してくれるという事で住宅を見たところ、かなり広々としていているわりに家賃も割安だったので即決した。



こうして今の家に住んでいるわけだが、一軒家なので動物を飼えるというのはアパート暮らしが長かった私には嬉しい特権だった。すぐにではないにしてもいつかは動物を飼う夢があった。そして震災があった年の夏、一匹の茶トラの猫がかなり弱った姿で家の前をふらついていたのを発見し咄嗟の判断で保護する事にした。震災やそれに関連した災害で気分が落ち込んでいたのもあったけれど、そういう心細い時に迷いこんできたその猫に何か運命的なものを感じ、ここで飼う事に決めた。



以来、私の同居人になった猫は「マロ」と名付けられた。何だかんだで4歳になろうとしている。猫を飼う上での誤算は「私の寝相が悪い」という事だった。最初は布団で一緒に寝ようとしてくれた猫も私があんまりにも寝返りを打つからか少し離れたところで眠るようになり、布団に入れてもすぐに逃げてしまう。夏はその長毛のせいか暑がって廊下にべったりと寝ている姿も見かける。



実家に行くとした場合、この「マロ」をどうするのかという事も悩ましくなる。幼いころはあまり移動させるのも躊躇われたのだが、今年は車で実家に連れて行こうと思っている。



そんな計画を立てていた夜、ツイッターでやり取りしていた友人からこんな連絡が届いた。


『『K』の事覚えてる?』



『K』とは私達が中学の頃からグループを作っていた中の一人だった。そもそもこの友人『O』とは中学2年の頃に同じクラスになった時からの付き合いであり、同じクラスには今名前の出た『K』というちょっとナイーブなところがある愛されキャラが居て自然と仲良くなった。もちろん他にも友人はいたけれど大学時代もそこそこ連絡を取りあってちょっとした旅行めいた事もやった仲なのだが、学業が忙しくなってきた頃に連絡を取り辛くなり、彼の就職も地元ではなかったようだし私の方もバタバタしていたので『O』とも一時的に疎遠になった。その後、『O』とは地元で再開しまたネットでちょいちょいやり取りをするようになっているのだが、『K』の情報はここに居ると入ってこなかった。『O』の連絡は『K』の近況を知らせるものだった。


『大学がN県だったからそこで就職したそうだよ。お盆に嫁を連れて実家に帰省するってさっき連絡があって、もし時間あるようならどっかで集まらない?』


N県と言えば後輩の話でこのところ意識している場所だったが、その話だと場所によってはここから日帰りでも行って来れる程の距離である。結婚していたのはちょっと意外だった。行き詰まりを感じている私にとってもこれは魅力的な話だったし、他の二人にも良い提案だと思った。


『おお!そうしよう!』


結局その後、とんとん拍子で計画が決まった。まだ先の話だが私は次第に再開に備えるように徐々にテンションが上がってくるのを感じた。
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