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スローペースで、二人で出来る事を模索しながら。二本松、競馬、などなど。

麗しき人の夢 ②

猫に髪を齧られて目が覚める。朝ごはんを要求しているのと起きてほしいという気持ちのどちらもあるのだろうと思うけれど、人間が嫌だと思う事をしっかり学習しているこの小さな同居者に僅かに戦慄を覚えたりしなくもない。


今もそうだが目が合うといつも何となく右手で頭を撫でている効果もあってかすっかり懐いてくれているのは嬉しい。急かされるまま部屋を出て階段を降りる。


<少し前まで起きた時の寒さが堪えていたけれどもうそんな心配をしなくても良いなぁ>


台所の皿にキャットフードを盛り付けながらそんな事を考えた。そういえばあのエッセーの著者も猫を飼っているらしく本文にも幾度か登場していた。土曜、日曜でほとんど読んでしまったのだが、内容が妙に心に留まっているような気がする。今の心境だと、


『夢と猫 ①』


という章が思い出される。それはこういう書き出しだったと記憶している。


『猫といえば『寝子』から来ているという説はどんな本にも載っているような定番だが、眠りには夢が切り離せないだろう』



なるほどそういう切り口かと思っているとだんだん眠くなるような話になっていった。


『猫が寝ぼけて夜中に腕を噛んだり、突然唸り出すような事があると知ってからは痛い思いをした反面一層愛着が湧いてきたのを覚えている。寝ぼけるという事は紛れもなく夢なのだろう。午前中の眠りでは鼾を掻く程度で浅い眠りの場合が多いのだが、夜寝室のベッドで一緒に眠っている時はかなり深い眠りに入っているとみえる。


獲物を追い掛けている夢とか、怖い目に合っている夢とか、大抵そういうシンプルな夢だとは思うけれど、では猫にとってストーリー性のある夢とは何なのだろうか?と妙な事を考えてしまいそうになる。


そこには私との触れ合いもあるのだろうか?


そういえば私は夢の中でそれほど猫が出てこない。ただし出てきた時には本物と同じ姿形で出てくるから普段からしっかり観察しているんだなと思ったりする。ファンタジックな夢だと黒猫が人語を話していて、しかも野太い男性の声優のようなはっきりとした発語で喋っていたのが印象的だった。


猫とのコミュニケーションは…』



という感じで次第に猫とのコミュニケーション、ひいては猫と会話が出来るようになったらという妄想を膨らませてゆくのだがそこでも「夢」に関係づけて、


『猫がたまたま毛玉を吐き出したりする前に変な鳴き方をして一瞬人語を発したように錯覚した時の、あの不思議の国に来たような気分はその夢の時と重なる。ネットの動画でもそういうのが一時取り上げられた事があるが、錯覚した時に意外とそれが起り得る可能性を受け入れている自分がいるのだ』



とうまい具合にエッセーのテーマに収束させている。むしろ猫でも一冊書いて欲しいような出来栄えなのだがこう締めくくっている。


『我が家に愛らしい猫が居るという事自体、一つの夢のような気がする時さえある。それくらい理想が具現化した存在だという事だろうか』



これは賛同したい気持ちである。今日もこれから仕事で留守にしなければならないが、仕事場でも疲れてくると猫の姿を見て触れ合いたい気持ちになる。猫を飼って以来外泊のような外出もめっきり減ってしまったけれど、猫よりも私の方が不安になってくるかも知れない。



出来るなら一緒に居る間はベッタリしておきたいものであるのだが、そこはツンデレの代名詞。あんまりベタベタ触っていると嫌がってどこかに行ってしまう。茶トラの太っちょだが、布団の中で抱きついたまま眠るのがちょっとした夢である。


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