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スローペースで、二人で出来る事を模索しながら。二本松、競馬、などなど。

祭りの記憶 ⑥

何だかんだ15分程歩いて神社あたりまで戻ってくると一時半近くになっていた。人並みは相変わらずと言ったところだったが、ここで思いもよらぬものに出くわす。

「あ、」

それは思わず口が開いてしまうような光景。丁度その時、数台のトラックが目の前を横切ったのである。交通規制はまだだったので車が通る事については何でもないのだが、驚くべきはトラックに積んでいるもの…と『人』である。


いかにも儀式を行うといった白装束で黒い烏帽子のようなものを被った男性が数人それぞれのトラックの荷台に乗り込んでいる。更に祭りで使用すると思われる笹や神輿のようなものを積んでいる。祭りの事は知っているつもりだったが、これについては謎だった。



ただ、乗っている人が平然としているので「こういうものなんだな」と素直に思った。なんにせよ良いものを観たなと得した気分だったので、また何かが見れるかもしれないと思い今度はさっきとは逆方向に移動する。人の流れは圧倒的にこちら側に向かっているのだが、こちらには祭りのメインではないにしろ祭りには無くてはならない出店がこれでもかと並んでいるので当然人はそちらの方に流れる。


「やっぱり若い子はこっちに向かうよな…」


中学生くらいの溌剌とした少年少女がそれぞれグループで坂道を練り歩いている。時々子連れの母親も見かける。ほんとうに何でもない道路がこの日だけは人でごった返す。ぶつからないように反対方向に歩いてくる人を交わすだけで大変である。完全に歩行者天国になっているのでじっくり見て周れる。辺りにはソースやらチョコレートやらの甘いだけでない独特の匂いが漂ってくる。その匂いにつられて出店で立ち止まる人を横目で見ながら、何か珍しい物が無いか、特に「売ってないか」気にしながら歩いていた。



地味に大きなリンゴ飴が気になる。買うかどうかについては非常に悩ましいところで、いい歳こいた男がこんな可愛らしいものを買っていいのかと思ってしまう。可愛らしいといえばいつも思うのだがあのキャラクターがついたあの『笛』のようなものは何なのだろう。子供の頃から気にはなっているのだが、『笛』だったら使用目的が限られてしまうのでいつも見送っている。



そしてここ最近のなのかも知れないが、佐世保バーガーなるものやなんたらケバブが目立つような気がする。子供の頃にはまだそういうものはメジャーじゃなかったし、明らかに食べものの種類が増えているように感じる。既にお腹は満たされているが、もう少しイケそうなので見回ってみて、これというものを食してみようと思う。坂を上がったところで左に折れ、ずっと直線の道の左右にずらっと出店が並んでいる。



少し歩いたところで椅子が置いてある休憩場所みたいなところがあった。足も疲れて来たしそこで休む事にした。そこでは地酒などが売っていたのだが、ここに地元では有名で、テレビでも時々取り上げられるようになったソウルフードが売っていた。


『ざくざく』


である。昔はそんなに美味しいものとして食べていなかったが、この頃は実家に帰省すると母が作ってくれたりして何となく食べているうちに落ち着く味だなと思うようになった。この『ざくざく』つくり方がはっきりと決まっているわけではなく、各家庭で味付けが異なるらしい。というわけで丁度水分も欲していたし、値段もお手頃なので一杯頂く事にした。


ずずず


「あー、落ち着く…」


多少具材が小さすぎるような気もするが、味はいい。そして僕は酒もそろそろ覚えておきたいところなので<ここでついでに一杯頼もうかな>と思った時、


「あ!!」


誰かの驚くような声がした。僕もその人の顔を見て驚いてしまった。
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