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スローペースで、二人で出来る事を模索しながら。二本松、競馬、などなど。

散歩のリレー

『今の自分を超えてゆく事が出来たとしたら…』


抽象的なイメージが心を撫でていく。それは風のように通り過ぎて、また元の静寂に戻ってしまうような微かな声である。一人で悩んでいるほど時間は待ってくれず、やるべき事は日々雑念を追い払うが如く到来する。余計だと思う事はそれほど考えなくなって、よっぽどの事がない限り漠然としたものは追いかけなくなっている。


イメージでしかない。言葉遊びでしかない。力強い事を言ってみたとしても現実には何も動いて居ない事が多い。「こういう事をすればいい」と頭では分かっていてもそれを行うなら何をどうする事になるのか、具体的な形にはならない事が多い。イメージの為のイメージ。所詮持たざる者である自分には空想と変わらない崇高な理論。


一瞬のイメージは風に似ている。何かを動かすだけの風力があれば、何かが実現するのかも知れない。けれど殆どは目一杯後押しをしなければ現実的ですらない、そよ風。



けれどそんなそよ風に心が僅かに動いたり、ほんの少しだけ何もない場所を散歩してみようと思うくらいの事はある。


「今の自分を超えてゆく事が出来たら」


そんな問題の答えのようなものを探しに外に出てみる。扉を開けるとそこはまだ寒さが少し厳しい世界。陽射しは温かいけれど、強い風は意気を挫くように吹き付ける。枯れた草の中にほんの少し緑が混ざるような春の少し手前。待ち遠しいサクラに包まれたこの頭の中の光景は過去なのか、それとも未来なのか。よく分からないまま今を見つめる。



猫が道を横切った。この辺で時々見かける模様の猫。ありきたりな事だけれど、元気が姿を見ると少し心強く感じる。近所に住んでいるおじいさんの姿も見えた。少し寒そうな格好をしているけれど自宅の付近にいるだけなら変わった事も無い。


「こんにちは」


挨拶をすると少しにこやかな表情になって頷いてくれた。昔母親に、


『近所の人に会ったら挨拶するのよ』


と教え込まれていたのもあるけれど、今では自分からそうしたいと感じ始めている。そこまで歩き出してしまったからもう後は流れで進むしかない。


<自分を越えるって事は、どう言うことなんだろう>


どうせ結論なんか出やしないんだから馬鹿げた事だと思っても、ぼんやり悩んでいける。多分だけれど自分が行こうとしたその向こうに行けるって事なのではないかと思える。


<それは良い事だろうか?>


当然考えなければならない事だ。目的地を越えて進む事は散歩で言えば寄り道でしかないという事にもなる。今日もいつもの『あそこ』までと決めているけれど、それを裏切るという事になる。まだ見ていても見つかるものの少ない道をじっくり歩きながら、そういえばそこまではいつか考えた事があるなと思った。



…そこからは特に出てこない。




しばらく何も考えず進んでいるうちに川に差し掛かる。それが一級河川であるという事を示す立札が見える。この川の流れる方向に歩いて行って突き当りがいつもの折り返し地点。結局何も出てこないままそこに近づいてゆく。


『越えるとか越えないとかは自分の意思ではないのかも知れない』



あと少しというところで何となく思考が言葉になった。そう言えばそうだ。自分の意思で越えるというよりも誰かの影響とか、何かのきっかけがあっていつもより先に行ってみたりする。なかったところから何か目的が出来る事、面白いと思い始める事。



行き過ぎそうな所で立ち止まる。理屈では分かっているけれど、そう都合よく見つけ出せるなら悩む必要などない。大切なのは自分が今、何に惹かれているか…。



「誰か、何か、それとも」




答えは出ないままだ。自分の気持ちを自分でどうにか出来たなら話は早い。でも惹かれるという事はとても不思議で神秘的なもので、何に惹かれるなんて分る事ではない。『あなた』なんて幻想的なもので誤魔化したくない。



夢。出会い。



多分、分らないだろうなと思う。それとも『瞬間』なのだろうか。こうしていたかったのだと感じるような『瞬間』。それはそうだけれど…




その時、ただ立ち尽くしていた。『運命』、『経験』、『恋』、『夢』、『愛』、概念だけの羅列しか出てこない。それが全てだった。そんな何かに彩られた『未来』が欲しいのかも知れない。




<そんな未来に進んで行けたら>




「自分を越えてゆく事は多分、未来を信じなきゃ無理だろうな…」



自分に出来るだろうか。今の自分にできるのは、出来ないって思わない事だろうなと思った。


そしてほんの少しだけ「出来るかも知れない」とそう…
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