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スローペースで、二人で出来る事を模索しながら。二本松、競馬、などなど。

『今日の馬券は当たる気がする』

『今日の馬券は当たる気がする。』
『はぁ、あんたいっつもそんなこと言ってキレイに外すよね。』
『いや、今日は君の誕生日だから絶対当たる気がするんだよ。』
『”絶対”なのか”気がする”のかどっちなのよ…』

僕はマイナー血統の馬が大好きだ。
きっかけは高校生時代に出会った友人の影響だった。
その友人が僕なんかに競馬を教え込んだものだから、ごくごく自然のなりゆきで週末はサラブレッド達の運動会を見守るような立場となった。人間の、例えば小さな子供の運動会を見守る保護者とただ一つ違うのは馬券…つまりお金を賭けているという点だ。

僕には交際している女性がいる。今、会話をしているのがその女性だ。
口が悪く、ケンカをすることもしょっちゅうだけど、こんな競馬好きの僕を慕ってくれるのは後にも先にもこの女性だけかもしれない。馬券が下手な僕が言うのもなんだが、今日の直感はいつもと違う気がする。いや、絶対違う。
今日の馬券は当たる気がする。
それに、今隣にいる彼女と僕は将来結婚する気がする。
なんてったって今日は彼女の誕生日だからだ。

『だいたいあんたはさぁ、なんでいっつも人気薄の馬の馬券ばっかり買うの?新聞にも全然◎とかの印付いてないじゃん。』
『競馬はね、一番強い馬が勝つんじゃないんだよ。勝った馬が一番強いんだ。』
自分でも、とんちんかんなことを言っているのは分かる。
案の定、彼女は
『意味分かんない』
と冷たく僕をあしらった。

『今日はいつもの僕と違うよ。マイナー血統の馬は買わない。朝からずっと決めてたんだ。』
『あ~分かった!あんた、今日は私の誕生日だからって”10月22日”にちなんで、10番と22番の馬を買うんでしょ?絶対そうだよね?』
言い忘れていた。彼女は競馬にあまり詳しくはない。
しかし、それでいて馬券の方は僕よりよっぽど当たったりする。妙に勘がいいのだ。
『競馬のフルゲートは18頭だから、22番の馬は走らないよ。』
『え、そうなの?なんだ…期待して損しちゃった…。じゃあどの馬を買う予定なの?』

【アークエンジェル】
【イーストムーン】
【シティリバティ】
【テイオーミッション】
【ルビーキラメキ】
『この5頭で3連単のボックスを買おうと思う。良さげじゃない?』

『う~ん…よく分かんない…なんでこの5頭を選んだの?』
『まぁ、そういう細かいことは気にしないで!ほら、そろそろレースが始まるよ!』



『あんたが馬券を当てるところ、初めて見たかもしれない。』
『見直した?』
『見直すも何も…元から高く買ってるし。』
『…あ、ありがとう。』
『それより、分かったわよ。なんであの5頭を買ったのか。』
『え?』
『レース中にピンと来た。馬券を見たらバレバレだよ。』

【アークエンジェル】
【イーストムーン】
【シティリバティ】
【テイオーミッション】
【ルビーキラメキ】
『今時、3流ドラマでもこんなネタ使わないよ?』
『結構頭使ったんだけど…。』
『でも、そういうネタ嫌いじゃないよ!私競馬分からないから、分かりやすいの助かる。』




去る10月22日は小学校時代からの友人K君の誕生日でした。
H君の二番煎じですが、私もK君の誕生日を祝して下手な小説を送らせて頂きます。
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二本松のこと、競馬のこと、これから手探りで何かを
やってゆこうと思っています。




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