FC2ブログ

スローペースで、二人で出来る事を模索しながら。二本松、競馬、などなど。

季節に残すもの

『訪れもしないなら、このまま』




もう一度と願っている事はそう簡単にやってこない。そうは思いつつも願ってしまうのも人の性なのだとしたら、なんて面倒にできているのかと悩んでしまう。季節は秋に向かって澱みなく変化している。盆を過ぎると夏の盛りは終わったなと感じる一方、例年通りだったらまだ暑さが続きそうだなと少し気構える。超高層ビルもそれでできる日陰もないような田舎、少なくなってきた蝉の鳴き声を聞きながら川辺で涼む。


「夏が終わっても秋がある」


夏の終わりは物寂しい。けれどそんな感傷も長続きせず、いつの間にか秋の色に染まっているのだろう。終るのを待つような、待ってほしいと願っているような今が一番中途半端なのかも知れない。


「中途半端なのは自分かもな」


何となく半端者のような気がしてしまう自分。若くもなく老いてもいない、やり遂げたようで何もしていないように感じてしまうどっちつかずの状態が続いている。一瞬だけ何かを悟ったような気がするのに、また元の木偶の坊に戻るような…。



きっと『一瞬』の向こうに行きたいのだろう。いや『一瞬』がずっと続いた時の様なそんな世界をどこかで求めている。自分がある筈がないと思っている事がいつか起って、そしたらその時自分はどうするのだろう。そんな事を最近よく考える。




一度だけそんな『一瞬』があったような気がするのも夏の終わりだった。そんな『一瞬』の自分のままで居られた誰かとホンの一時だけ出会った。その時自分は見せたい自分を、自分だと思う自分を見せていたかも知れない。幻のようにも思えるけれど、確かにそんな日々があった。



そういう事が訪れもしないなら、訪れるまでこのまま待っていようかとも思ってしまう。でもそうしているうちに時は流れ、季節が変わってしまう。



「起り難いことだと分っているから」



何となく浮かんだ言葉を端末にメモする。その短いメモだけで十分である。起り難いことだと分っているから、起こった時に驚いてしまうし信じられない。起り難いことが連続して起こった先など『奇跡』でしかない。『奇跡』のようなその先はどんなに手繰り寄せようと思っても、確率的な問題で難しいと分ってしまっている。分ってしまっているから、賭ける事も容易には出来ない。精々日々、ほんのりと脱線してみるような事くらいしか出来ない。



でもいつの間にか、それなりに望んだ者は手に入りはじめている。願ったカタチそのままではなくとも、何か違うものが当たり前になっていて、それもそれで愛おしい。



「奇跡の様な事に必然で辿り着きたい」



唐突に自分の思っている事がひらめく。でも何の事はないのだ。ただこのたどたどしく、脆い繋がりを常に信じていたいのである。必然だから信じるのは容易い。必然ではないから、心細い。




薄れてゆく記憶。確かにあった事でも、つい目の前の事が優先され、確かな事でも遠くなってしまう。この言葉ですら薄くなってしまうとするなら、続けてゆこうとするのはとても難しい。そしてこの言葉が意味を持つ瞬間ですら、そんな事を考えるような時なのである。



それは遠い誰かへの讃美歌。そしていつかの自分へのエール。瞬間は瞬間に残る。またいつかの夏の終わりと秋の始まりの間にこんな事を思い出すのかも知れない。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

二人の管理人

Author:二人の管理人
ブログには珍しく二人の管理人で更新してゆくブログです。

二本松のこと、競馬のこと、これから手探りで何かを
やってゆこうと思っています。




最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ただのカウンター
フリーエリア
投票
google+
プロフィール
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR