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スローペースで、二人で出来る事を模索しながら。二本松、競馬、などなど。

仮想馬主

『POG』という競馬用語がある。『ペーパーオーナーゲーム』の頭文字から作られた言葉で、要するにある馬の仮想のオーナーになって遊ぶゲームである。選んだ馬が走ればポイントが加算され、最終的にダービーが終了する週までの点数を競うゲームである。競馬関係で知り合いが少なかった私には『POG』に参加しようと思ってもどうやって参加したらいいか分らなかった為、これまで無縁だった。


ツイッターの情報でこの町の駅の裏にスポーツバーなるものがあると知ったのだが、どうやらそこでは『POG』を始め、競馬についての話題で夜な夜な盛り上がっているらしい。見た目ほど度胸の無い私は最初躊躇ったが、どうしても好奇心を抑えられずある日決心して足を運んでみる事にした。


夜のバー。中は何だかガヤガヤと騒がしい。人は結構いるようである。店主らしき人が席を周って酒やら料理やらを運んでいる。


「こんばんわ…」


と思い切って声を掛けてみた。すると威勢のいい声で、


「いらっしゃい!お客さん初めて?ゆっくりしてってくれよ」


と破顔してくれた。少し緊張していた私はそこですっかりリラックスしてしまって、この店の雰囲気にもすぐに馴染んでしまえるなと思った。チューハイとつまみを注文して、近くの賑やかに会話にさり気なく耳を澄ましながら、入っていける切っ掛けを待った。手際がいいのかすぐに酒が運ばれてくる。


「お客さん。名前は?」


「影山です。影山直樹…」


「学生さん…じゃないよな、スーツだけど結構若いな」


「いえ、童顔でこれでももう二十代後半なんです」


「へぇ~そうか。俺は近藤って言うんだ。よろしく」


「よろしくお願いします」


「かしこまらなくていいよ。ここは色んな人が気兼ねなく話せるようにしてるから、影山さんも適当に混ざっておいで」


「はい。そうします」


ついいつもの癖で店主の近藤さんの印象からどの馬がぴったりか考えてしまう。豪快な性格っぽいしリーダーの感じがするから、「テイエムオペラオー」とか合いそうである。でも『近藤』といえば『アドマイヤ』にしたいし…悩むところである。


「あ、そうだ」


私は今日来た目的を思い出した。『POG』に参加できるかどうかが知りたかったのである。


「近藤さん。ここで『POG』とかやっている人って居るんですか?」


「勿論居るよ。というか、俺もサークル作って『POG』をやってる。でも今シーズンはダービーの終わるまで続いているから、参加するとしたらその次からになるけど?」


「あ、そうだった。じゃあ、そのもし宜しければ今度その『POG』に参加してみたいのですが…」


すると近藤さんは少し思案顔になって、何かを思い出すように言う。


「あ、そういえば、確かこの前も学生さんが二人で参加したいって、うちに来たよ。」


「へぇ~学生さんで…凄いな」


「うちとしては沢山参加してくれた方が面白いからね。いいよ」


近藤さんはあっさり了承してくれた。ただ、実際には6月頃からになるから、大分時間がある。それまではこの店に通って情報収集でもするのがいいのかなと思った。


「じゃあごゆっくり」


近藤さんはその後も忙しなく動き続けている。店は結構賑やかで、私も色々な席に移動して充実した時間を過ごせたと思う。
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