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スローペースで、二人で出来る事を模索しながら。二本松、競馬、などなど。

麗しき人の夢 ⑭

2月上旬の事。外の寒さが厳しくなってきて次第に家にこもりがちになっていたからなのか、どうも時間があってもモチベーションが上がらない日々が続いた。時々どうでもよくなってしまう気持ちの時は「まあ仕事の方が重要だからな」と自分を言い聞かせてコタツに潜ってテレビを見ているだけになる。猫らしい姿でストーブの前で伸びているマロにとっても、一緒に寛いでいて幸せなんだろうと思いたくなるし、無理にきつい事をやらなくても良いような気がする。


「別に読者が待っているわけでもないしな…」


今思うとその時は何か大切なことを忘れていたような気がする。ただその間も心の中のどこかにまるでやり残した宿題があるかのような苦い感覚が続いているのだ。そして書きかけの物語の世界が早く続きを語って欲しいと言われているかのような、象徴的な夢を幾度か見ていた。夢の中でどこかで見た事のあるような小さな男の子が、


『まだダメなの?』


と唐突に言葉を投げかけてくる。設定はよく分からないものの私はその子に言い聞かせるように、


『だってここは行き止まりだろ?どうやって進むんだよ』


と言っていた。確かに迷路の中の一画のような場所で、壁に面した男の子は多分その向こうに行きたいのだと思われる。その表情が不思議で、特に残念そうというわけではなく無表情でただ見つめているだけなのである。そして男の子は、


『ネコがいるでしょ』


と一言。そこで私はマロの事を思い出し、<そういえばマロは何処だろう?>と思いはじめるとそこで夢が覚める。全体的に暗闇に近い世界だったような気がするその夢の印象はわりと記憶に残った。経験的に一向に進まない創作にはっぱをかけてるんだなと直感する。よく分からないのは「ネコがいるでしょ」で、後で確かにネコはいるけれどそれがどうしたんだと彼に言いたくなっていた。


まあ夢の話だし深く考えても意味がない事も多いのだが、あのエッセーでも「不思議な夢」という章で何だかいろいろ象徴的で印象に残るのだが『よく分からない理屈』が罷り通っている世界だと言う他ないようなエピソードを語っている。


『それは理屈ではないのだろうと思う。そもそも重力もあるのかどうか分らないような世界で、常識を振りかざして憤っている自分も可笑しいのだが、それでも中途半端に会話が成り立っているからイライラしてしまう…。そう考えてみて、』


と作家は続ける。そう考えてみて『何もこれは夢の世界だけの事ではないな』と気付く。そうある意味で世の中の縮図であり、物事の現実であり、創作活動の理論だけではないところなのだろう。これは私の夢にも当てはまる。頭の中で思い描いている事を冷静に見つめると実は迷路のようであって、自分でこう進めば目標に到達するものと思って始めてみるけれど、実際に自分がどこか難所に差し掛かると、思い通りには進められない事に気付いて、自分で憤っているのだ。


『ネコがいるでしょ』


という台詞も、当初の気分からすればマロが居さえすればテンションを維持できるというような変な理論があったのかも知れない。結果的にそう解釈してみて、「だからってそれが何なのだ」と思いつつコタツで即席麺を啜っていた。質素な昼食が済んで、惰性でスマホからツイッターを確認する。



意欲がある時には面白い話題もダレている時にはじっくり読む気にもなれないのだが、それでも外国の話題とか気になるアーティストの話題ともなれば少しだけ心が動く。



そんな時だった。不意にツイッターの『ピロン』という通知音が鳴る。反射的に確認してみるとDM(ダイレクトメッセージ)だった。ほぼ友人とLINEのような使い方をしているそのDMの最新のメッセージにこんなものが。


『週末手続きの関係でK市に行った後でそっちに立ち寄るんだけど、時間あったりする?』


それは友人Kからのメッセージだった。そもそも今月はほぼ予定のない月だったので即座に、


『俺は大丈夫だよ!!』


と返信する。しばらくすると友人Oが、


『俺はちょっと用事会って無理だわ。友人の結婚式なんだよね』


と告げる。以後のやり取りでどうやらKと二人でカラオケなどが出来ればという話になった。カラオケなんかも久しぶりだし、一気にモチベーションが上がったのは言うまでもない。その時出来たら「創作」の話もじっくりしてみたいなと思った。



ところで私はその時、夢に関係してこんな事を考えていた。


<もし「ネコ」=「気紛れ」=「思いもよらぬ良い事」だとするなら、まあ解釈できない事はないかな>


それがどうしたのかって事だけど。
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