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スローペースで、二人で出来る事を模索しながら。二本松、競馬、などなど。

麗しき人の夢 ⑬

やはり「初夢」は想像しているものにならないのだろうか。新年になって2日の夜に見た夢が初夢らしいとツイッターで知ったのだが、どうも思い描いていた縁起のいい夢にはなららず、どちらかといえば悪夢のようにも取れるあまり印象の良くない夢を見た。そんなに夢を気にしていてもしょうがないといえばしょうがないけれど、初詣に行こうかなという気持ちにはなった。


年末に一度実家…と言っても経緯からあまり実家という気がしない隣県の家に行って、両親や兄弟に会ってきた。マロもケージに入れて連れて行ったのだが、やはり慣れない環境らしく一泊して自宅に戻る事にした。猫ブームという事もあるけれど母が何枚も写真を撮って絶え間なく愛でていたのは少し微笑ましかった。


「今度そっちに行くから」


と言われたが、勿論本来の地元であるN市の様子だったりマロが目当てなんじゃないかなとも思ったりした。そこから時間は過ぎ、お正月も3日目となると何だか気ぜわしくなってくる。昨日までは大晦日に紅白で熱唱したあるアーティストのシーンを見返したりしながらモチベーションを高めて創作に打ち込んでいたけれど、流石にこの日は気分転換をしたくなったし、地元で一番有名な神社に行くのが無難だろうなと思った。


『ああ、俺は昨日行った』


ツイッターのやり取りで地元の友人Oが教えてくれた。彼の印象だと今年は結構神社に行く人が多いらしく、特に子連れできている人が目立つとのこと。実際に行ってみると果たしてその通りで、どこか厳かで清浄な雰囲気が漂ういつもとは違う神社に、なんだか頼もしさを感じた。体力のあった学生時代は大晦日の深夜に友人とこの神社に集まって、元気よく初詣に行ったものである。当時は願掛けというよりは特別な夜の楽しい「ノリ」としてわくわくしたものだが、一人で訪れてみると少し違う印象を抱く。




襟元を正すようにしっかり二礼二拍手一礼をしてみるとやはり気持ちが改まるのを感じる。長く続いているこの国の文化に抱かれるようにその場の雰囲気を受け入れ、しばし余韻に浸る。近くに停めていた車に戻って、少し慎重に運転しながら帰りに今年初めての買い出しに出向く。ストックがあって食糧は困っていないのだがマロのおやつが減ってきていたのである。ところが手近なところでドラッグストアに寄ると、何となく買っておいた方が良いものが目についてそこそこの荷になった。



そこからの帰り道、車でラジオを聴いていると「初夢」の話題で盛り上がっていた。メールを投稿してきた人が、自分と同じようにあまり良くない夢を見たので『厄除けにステッカーを下さい』とねだる様子はなんとも正月らしいなと思った。とはいえ、3目という事で早くも明日からの仕事で憂鬱になりかけている人の投稿も相次ぎ、自分もそれにつられてますます創作どころではなくなってきていた。


<明日から本当に始まるのかよ…>


それは友人のOやKもそうだったらしく、Oに至ってはTL上で『サザエさん症候群』についての呟きをしていたのを見かけた。もちろん正月が特別な時間であるという事は承知している。こういう気分も結局は常態化している物事によっていつの間にか失われてしまい、意気込んで立てたはずの新年の目標も埋もれてしまうという事も毎度毎度同じなのかも知れない。


家に帰ってきて惰性でぼんやりとテレビを見ながらSNSをチェックしていると、こんな文章が思い出された。


『昔から「一炊の夢」という言葉があるけれど、むしろ本当の人生そのものが夢のように儚いのかも知れないと感じることがある』


それは確か、あのエッセーの最後の方の章ではなかっただろうか。人生を一炊の夢で体験するというのなら、逆にこう体験している人生ももしかすると一瞬の事なのではないのか、そんな風に問いかけるこの文章はどこか不思議だが不安をもたらすような響きを有している。



どうあっても時間は有限である。まだまだペーペーだと思っていた自分もそれなりに立場が与えられて、いつの間にやら歳相応の分別を身に着け始めている。淡い夢は夢のままで、いつかいつかと思っていても結局日々の生活に追いやられてしまうのが世の常。意義深い事を中心に考えた人生は、日常に希釈されているようなもので、実質中身のある時間なんてそれこそ『一瞬』なのかも知れない。



そんな風に黄昏そうになっていると、ツイッター上のあるツイートに目が留まる。


「あ、K君更新したんだ」


それはK君が作品を公開しているサイトにあった文章のリンクであった。ツイッターと連携させるサービスで更新するとそのリンクが張ってある呟きが自動的になされるのである。


「お…これは…」


それはK君の「新春の決意表明」ともいうべき文章で、それまでの彼のイメージとは何か異なる印象を抱いた。4月にこちらにも戻ってくる彼も今年は仕事の方で転換期ともなるはずである。新しい環境に向かう為に、気持ちを新たに強い言葉でそれを述べている文章を読んで、自分も何か大切なことを思い出せたような気がする。


「そうだよな、時間は「今」あるんだ」



その日なんとか作品の続きをアップロードする事ができた私。
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