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スローペースで、二人で出来る事を模索しながら。二本松、競馬、などなど。

もしも漫画が描けたなら

今日は休み。といっても用事はあって朝には出掛けていた。陽射しが暖かく、春を思わせるような
朝だなと思ったのに、午後には曇り出して寒々としていた。


なんとなく「祭りの記憶」も筆が進んで、次回で完結という予定。書き始めると早くその集中から
逃れたいというのか、終わらせたいという気持ちが出てきてしまうので毎日更新するような感じに
なった。スロペのコンテンツとしては相応しい作品だし、この路線でもう少し凝ったものが書ける
かも知れない。


と、短編もいいのだが今さっき他の人のブログを見ていて「4コマ」とか漫画を描いてみたくなっ
た。画力は小学生レベルなのだが、簡単な4コマだったらネタはありそうな気がする。スヌーピー
でお馴染みのピーナッツも大分読んだので何かオマージュの作品を続けるのがちょっとした夢。



この前スロペ関係者3人で会った時、K君も漫画が描きたいと言っていた。何だかやりたい事だらけ
でどれも中途半端にならないようにしなければならないのだが、一方で挑戦してみるのは良い事の
ようにも思える。実際、『歌』の方はカラオケでは録音したいものは全て録ったし、後はオリジナル
とK君と一緒に歌うのくらい。小説の方も完結させているしなぁと思う。



漫画を書くとしたら『猫』になるのは間違いない。
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祭りの記憶 ⑪

人波をかき分けるように駅前に辿り着いた僕等はタクシーを探した。ここからカラオケ店まで車だと5分程度なので丁度良いと思ったのである。だがやはりというかお祭りの混雑もあってかタクシーは見つからない。だが方法がないというわけではない。祭り会場から離れたところまで歩いてそこでタクシーを呼べばいいのだ。


「失念してたなぁ」


「まあ大丈夫さ」



実際、大通りを跨いだところまで歩くと交通規制もないし、目印になりそうな建物の所でタクシー会社に電話してみると以外にもあっさり通じてすぐ来てくれるという。ものの5分で到着したタクシーに乗り込んで馴染みのカラオケ店に。そこからの夜はひたすらに楽しかった。


お祭りと深夜のハイテンションで何を歌ったかあまり覚えていないけれど、渡邊も僕も日頃の鬱憤を発散させるように熱唱していた。音楽の趣味も意外と合うみたいで、好きなアーティストの話題で花を咲かせたりしっとりとした曲でしみじみしたり。



朝近くなって流石に体力の限界だったのでそこで解散という事になった。帰りはどうするのかと訊くと、歩いて帰れる距離だという事でお互い徒歩で帰路に就くことになった。15分程歩いて家に着いた頃には辺りが薄明るくなっていた。その日僕は疲労と満足感からか非常に心地よい睡眠を味わう事ができた。



午前の11時。僕はすっきりとした気持ちで目覚めた。土曜日だし、別に早く起きる必要もないのだが、家の人に少し報告した方が良いと思ったのである。家の人にはメールで知らせてあったけれど母は少しばかり苦笑いするように、


「おそよう」


と言った。一方父は僕を見て妙に笑っている。


「おはよう。今朝帰ってきたの気付いた?」


「まあね」


と答えた父がこんな事を訊いてきた。


「どうだった、祭りは?」


カラオケの事もあるけれど、やはり昨日は祭りの事で沢山刺激を受けたような気がする。


「良かった。なんか大人になって見るとちょっと見え方が違うような気がした」


「そうか。せっかくだから俺も今日行ってみようかな?」


父は地元生まれで地元育ちの人である。母は県内だけれどずっと地元ではない。やはり自分と同じで祭りには思い入れがあるのだろう。少しばかり父の昔話で盛り上がった。


「で、今日はどうするの?」


母が訊ねる。


「今日もうこの時間だし、帰るのは明日の朝一にするつもり。そういえばお母さんって祭り見た事あるっけ?」


「昔見たけど、最近は見てないわね。人が凄いから迷子になりそうで…」


そこで僕は提案した。


「じゃあさ、今日の夜少しだけ行ってみない?雰囲気を味わうくらいでいいからさ」


「え、あんた今日も行くつもりなの?」


僕の発言に母もさすがに驚いているようである。でも僕は今一度祭りを目に焼き付けておきたかった。すると父が、


「いいんじゃない?今日『本祭り』だし、車どこかに停めて歩いて行けばそんなに面倒くさくないよ」


と乗ってくれた。それに促されるように母も「じゃあ、そうしましょうか」と言って、今日の夜も祭りに行く事に決まった。



そういえばしばらくして渡邊からメールがあった。


『昨日はありがとう!楽しかった。今度はクラス会で会おうぜ!』


そのメールには写真が添付されていた。僕と渡邊がカラオケ店でお互いに撮りあった時のものである。僕の写真のアプリには渡邊の嬉しそうな…あの恵比須顔になった表情が、メールの写真には僕のゆるみ切った赤ら顔がしっかり映っている。

今日の

仕事でずっと見ていたわけではなかったのですが地元二本松市出身の高宮祐樹
さんが東京マラソンで日本人トップでゴールしたのを見てびっくりしてしまい
ました。家族はマラソンや駅伝が好きで家ではよく見るので有名な選手はそこ
そこ知っているのですが、城西大学で箱根に出ていたという事も結構凄い事だ
と思います。


二本松工業高校出身というのも知りませんでした。もっと色々話せることがあ
るのですが、直接は見た事がないのであまり言い過ぎるのも良くないでしょう
しこの位にしておきます。


もしオリンピック出場となれば、地元としても何かしないといけないんじゃな
いかなと思ったりします。

祭りの記憶 ⑩

辺りが次第に暗くなってきて雰囲気が出てくる。夕方5時を前に二人で近くのロータリーの所まで移動する。ちょうちん祭りではここに各地から太鼓台が集合するのである。先ほどから男たちの威勢の良い声が響いてきたのだが、人力で太鼓台を動かす時の掛け声だ。周囲には明らかに人が増えてきて、到着した太鼓台を見た人がざわついている。


「おお。やっぱりすげぇな。迫力ある」


「まだ火は着いてないね」


『ちょうちん祭り』の名のごとく太鼓台の「ちょうちん」に火が灯ると眩しいくらいなのだが後で調べたところによると、このあと神社に向かってそこで松明の篝火の火を受けてそれで灯す事になるという。神事らしさがある。混雑してくると移動できなくなるので早めにロータリーの前で開会式を見るつもりだった。


「開会式見るのは実際はじめてかも知れんな」


「俺も初めてだよ。今回は事前に調べておいたんだよ」


渡邊はどんな気持ちであの光景を見るのだろう。やはり自分と同じように感じるのだろうか。などと考えているうちに到着。「ちょうちん祭り」の会場である事を示す赤い大きな布が台の前に掛けてあった。その台上で多分市長などが挨拶するのだろう。


「知ってる人居るかな?」


渡邊はきょろきょろと見回していた。暗くなっているので見分けがつかなくなって来ている。


「多分知っている人も来てるんだと思うんだけど、気付かないのかもしんないよな」


「あり得る」


そう言いつつ渡邊が写真を取っていたので僕もそれに倣って何枚か収めた。10月という事もあるが夕方になると少し冷えてきているのでもう少し厚着しておけばよかったと思ったりした。だがそんな事を考える必要がなくなってきた。



各地からの太鼓台が無事全て集まると開会式が始まった。『若連』や実行委員会の主導で粛々と式が進行し、火が灯り出した時には隙間がないほど人が密集していた。正直言って混雑してきて火を灯すところが良く見えなかったくらいである。だが提灯の煌々とした多くの灯りに照らし出され、その熱と人々の熱気のお陰か寒さを感じなくなる。


「うお!いよいよ始まるな!」


「うん」


僕等は既にテンションが上がっていた。いかにも日本的な祭りで、祭りとなるとテンションが上がってしまうのは既にDNAに刻まれているからのではないかと信じてしまいそうなほど自分でも抑えきれない興奮が確かめられる。そして盛大な拍手があって、いよいよ祭りのメインである火を灯した太鼓台の出発である。


ぴぃー ひょろろ てんててんてん

笛が鳴り、小気味よい太鼓の音が響き始める。僕等がよく知っている音楽である。


男達は子供達が太鼓台の中で奏でる囃子のリズムに乗って「わっしょい、わっしょい」と繰り返しながら息の合った動きを見せる。闇の中で一際美しく輝くように見える提灯の灯り。囃子の懐かしい音。全てが一体となったかのような世界にやって来たみたいにその時だけは我を忘れていた。



あの赤く燃える煌々とした幾つもの提灯の灯りと山車の上で身を乗り出して踊るように叫んでいる人の表情を見る度、僕は不思議な気持ちになる。


これを最初に観たのは一体いつだったろうか。渡邊が、


「最初に観たときはちょっと怖いと思ったけど、今は何か…」


と呟いた。僕もその気持ちは分かるような気がする。ここに集まった老若男女が祭りに魅入られている。何かを考える暇もないほどに圧倒され、これが本当の世界なのではないのかとさえ思えてしまう。何が皆をそうさせてしまうのか、自分と周りを隔てているものが今は無い。



「わっしょい…わっしょい」


小声だけれど僕は声に合わせていた。観客の中にはもっと大きな声で叫びながら太鼓台の移動に着いて行こうとする人もいた。中には若い女性もいる。



わっしょい わっしょい 

せーの!

わっしょい わっしょい



それに圧倒されたのは渡邊も同じらしかった。最初は写真を撮っていたようだが、途中から瞬きもせずに太鼓台の移動を見守っていた。太鼓台の移動は本当にゆっくりとした移動で、ちょっとしたハプニングのような事もあったけれど依然同じ調子で重々しい車輪を身体全体を使って回す人々がそこに居た。






ロータリーから離れていくと囃子の音も少し小さくなる。人の波もそちらに流れている。しばし余韻に浸りながら9時を周ろうとした時に渡邊が、


「あ、そろそろカラオケ予約した時間になる」


と言った。何となくまだ残りたい気もするが、彼とカラオケに行くのも楽しみだったので僕等も移動する事にした。

祭りの記憶 ⑨

賑わいのある道の端までやって来た。出店はそこまでで、右側には花が売られていたりする。ざっと歩いてみて思ったのは「少し減ったかな」という事である。記憶よりも店の数が減っているように感じる。もしかすると齟齬があっただけなのかも知れないが、もっと賑やかだった印象がある。渡邊に訊いてみると、


「う~ん。どうだろうな。確かに少し減っているように見えるけど…」


と大体同じ印象を抱いたようである。自分達の時から少子化などが語られていたけれど、祭りでお金を落としてゆくであろう子供の数が減れば当然商売も続けにくくなる。今はその傾向が強いから恐らくは何かしらの影響があるのだと思う。それでも何となくこの文化は続いてゆくだろうと思うのだ。


「じゃあ引き返すか」


提案すると渡邊は頷いた。ここに来るまでに少しお土産になりそうなものを眺めていた様子だが、とりあえず最後まで見てみるというのは賢明だと思う。帰路も同じ道を反対方向に歩くだけなのだが、見え方が少し違っていて面白い。渡邊は酒を売っているところで立ち止まった。


「お、こういうのもあったのか。えっと、ワイン?」


「いや、違うな。リンゴの酒らしいぞ」


柔和な表情で僕等を見ているおじさんとお兄さん。気軽に話を聞いてみると、


「これはシードルですね。リンゴのお酒です」


と説明してくれた。さらに詳しく訊くと地元の農家さんが最近開発したものらしい。試飲してゆけたので少し飲んでみると、甘くて飲みやすい。


「あ、チューハイみたいな感じ」


普段飲んでいるものと近いが、もっとリンゴの味がしっかりしている。


「これだとプレゼントでも喜ばれるかもね」


何となく渡邊にすすめてみた。渡邊も美味しいと感じたらしく、


「じゃあ、これ1本…甘い方ので」


と言った。『甘い方』と言ったのは、種類が幾つかあって完熟のリンゴと青リンゴで酸味が少し違うらしいからである。値段的に自分はケチってしまって買ってないのだが、後で買っておけばよかったなと思っていた。その後、時間もまだまだあるので行ったり戻ったりしながら神社の方に動いてゆく。途中で袴姿の男の子やいかにも『祭り』という出で立ちの女の子を目にしたりして、微笑ましくなる。



「まだ時間あるな。どうすっか?」



神社の隣の休める場所に着いたのは3時頃だった。これでも大分じっくり見回った方である。


「まあここで話でもしながら祭りの雰囲気を味わってようかな」


「そうだな。ここだといろいろ注文できるし」


長いベンチや机があるのでそこに座っているのだが、目の前にはトラック型の店があってメニューはほぼ居酒屋のような感じ。時々注文をしながら二人で駄弁っていた。たいして内容がある話ではない世間話だったが印象に残っているのはやはり中学時代の思い出である。


「中学の頃って確かサッカー部だっけ?」


「ああ。あの伝説のサッカー部だな」


「え、伝説って?」


「〇中で史上最弱と言われた世代だ」



渡邊は照れくさそうにそれを言った。


「そうだっけ?サッカー部他に誰が居たっけ?」


「遊佐とか根本とかが目立つ奴だったよな」


「お前も相当目立ってたぞ」


「目立つけど、なんかチームワークがバラバラで個人プレイが多過ぎて雑魚だった」


多分渡邊も当時は不満があったかもしれない。けれど今それを振り返る時の表情はどこか嬉しそうである。


「今でも誰かと交流あんの?」


渡邊とは話もしていたけれど、どちらかというと目立つ方のグループがあってその人達とよく喋っていたような気がする。その人達の事が聞けるかも知れないと思って訊ねてみた。すると渡邊は、


「まあ高校も違うし、みんなバラバラだよな結構」


と少し寂しそうに言った。僕の方もそうだが、仲の良い友人ともメールなどは今でも続いているけれど高校、大学と離れた場所になってしまうとどういう切っ掛けで連絡したらいいのか分らなくなる。疎遠になったわけではないけれど、自然と連絡がマメではなくなるものなのかも知れないと最近では思う。


「地元に残ったやつも多分いると思うんだけど、本当に時々会うくらいだな」


「そっか。俺の方は全然会わないなぁ…まあ出歩かないってのもあるけど」


こういう事を考慮すれば、今日渡邊と会えたのはとても良い偶然だと思った。渡邊はこんな話もした。


「そういえば来年かな、同窓会っていうかクラス会やるらしいよ」


「2、3年の時のってこと?」


僕と渡邊は2、3年の頃に同じクラスだった。


「そう。委員長が幹事やってくれるらしくて、多分そろそろメールが届くと思うよ」


「そっか。どうすっかな…微妙にそういうのって参加しずらいよな」


「参加しようぜ!こういうのって段々少なくなるから」


「分った。考えとく」


「よろしく」


6時がちょうちん祭りの開会式だと聞いていた。それまであと一時間弱ほろ酔い気分でこういう話をしていられるのは何となく幸せだなと思ったりした。

ふらじゃいるで

金曜日…フライデイと言うと週刊誌が思い起こされてしまうので金曜日、既にやり遂げた
感覚に浸っている。TOKIOの新曲がいいなと思ったので今日手に入れて早速聞いている。


そのタイトルでもある『フラジャイル』という言葉は個人的に好きで意識している。もと
もと松岡正剛さんの同名の本を読んでいて、当時自分が表現したい事の全てがそこにある
ようにも感じていた。TOKIOの曲もそのフラジャイルの雰囲気がしっかり出ていて「壊れ
そうな」といえばいいのか、脆く儚い何かが同時に切なさもあって気に入っている。



『雰囲気』という言葉も非常に捉えどころがない。「~な感じ」という風に意識される
何かともいえるのだが、例えば文章なら文字通りのものというよりは何か総体として
受け取られる情報ともいうのか。身近なところではO君もK君も違う雰囲気があって、
フラジャイルな感覚に近いのはK君だと思うし、O君は全体的に穏やかな雰囲気がある。
特にK君はレミオロメンの曲を聴いた時のような、煮え切らなさもあるように感じてい
た事がある。


自分の書いたものについても時間が経った頃に読み返すと雰囲気を感じることがある。
雰囲気を感じるという事は、その時と同じではないという事も分る。昔ここでも述べた
が自分というのは自分にとって自明であるがゆえに何も感じない。けれど自分も変わっ
てゆくし、時々違う気分の時もあるからまるで自分ではないように感じる事もある。



フラジャイルな感覚については、言葉通り失われ、壊れ易いので長くは続かない。そう
いう一瞬に書いた短編などは結構情緒を伝えていて自分でも好きなのだが、狙って書こ
うとしても書けないという事に気付いて…



何てことを考えているうちに、ちょっとぼんやりした気持ちになる。朝のニュースで日
本の何処かでは桜が咲いたという。まだ遠くにぼんやりと桜の木が浮かんでいるように
感じる。

祭りの記憶 ⑧

漠然としていたこれからの予定が決まると俄然その間に祭りを満喫してみたいと思った。今日は連れもできた事だし、一人では気付かない事も分ってくるかも知れない。ぼちぼち渡邊と椅子を立ちあがって移動を始める。


「こっち行くの?」


彼は道の先の方を指さしている。この地点から出店のある端の方まではそこそこ距離がある。前方は相変わらず人の密度が凄いが、子供が多いからか先の方まで見通せる。頷いてゆっくり歩き出す。


「今日はもう何か食べたの?」


僕はもう食べてしまっているけれど渡邊はどうなのだろう。



「いや、まだ食べてないよ。今来たばっかりだから」


「食べたいもんはあるの?」


「肉系がいいな。唐揚げとか食べたいな」


何処かしら居酒屋を思わせるような会話になってしまっているが、先ほど酒を飲んだからか自分もまた何か食べたくなってくる。少し歩いているととある店におあつらえ向きに紙コップにフライドポテトや唐揚げが詰まっているものがあった。


「これいいんじゃね?」


「ああ、そうだな。じゃあ一個下さい」


と言って渡邊は早速唐揚げの入った紙コップを受け取った。爪楊枝を刺して一個取り出すとそのまま口に放り込んだ。


「うん、うまい。やっぱりこういう時に食べるのは最高だな!」


「そうだな。子供の頃は食べものというよりは、おもちゃとかに目を奪われてた気がするけど」


思った事を口にすると彼がややオーバーに頷いて、


「そうそう!小遣いからするとこういう食べものってちょっと勿体ないような気がしちゃうんだよな!」


と同意してくれる。こうやって思い出を共有できると何か嬉しくなる。


「ほら、ああいうのだよ」


と言って僕はモニターに表示されたスロットが揃うと景品がもらえる「くじ」の店を指さす。


「ああ、俺もあれやったわ…頑張って3等まで当てたな」


「おお、凄いな。俺は外ればっかりだった…」


店にはかなり立派なモデルガンやぬいぐるみ、ちょっとしたゲームらしきものが置いてあるのが分る。子供の頃はああいうものが欲しくてしょうがなかったのだが、流石に今はあまりときめかない。確率の事を考えると絶対普通に買った方が良いよなと思ってしまうのだが、当時は少ない小遣いで最大のコストパフォーマンスを無意識に狙っていたのだろう。それに何かゲットして持ち帰りたい気持ちが強かった。


「やってみようか?」


渡邊がニヤニヤしながら言った。300円で一回なのだが、欲しいものも無いのにやる必要はないと思うのだが当時とは金銭感覚も違うのでやっても構わないと思うのだが、


「変なの当たったら困るだろ」


と冷静な意見を言うと、


「それもそうだな」


とあっさり取り下げた。そういえば渡邊は確かにこういうお茶目な一面を持っていたような気もする。基本的にはクラスのムードメーカー的な存在で、体育の時間ではかなりふざけていたのが印象的だった。


「和喜も変わんないね」


何となく言うと、


「そうか?」


と否定も肯定もしない感じでちょっと笑ったような気もする。すると今度は彼の方が何か面白い物を見つけたのか3つ目の唐揚げを食べながらそちらの方に小走りで向かっていた。


「なんかあった?」


「飴細工だってよ」


「お…初めてみるかも…」


それは精巧な飴細工の出店だった。昔はあまり注目していなかったのかも知れないが見た事がないような気がした。飴とは思えないような材質で、鳥などの動物の形に成型された飴が沢山並んでいる。


「こういうのプレゼントとして喜ばれるよな。食べるのが勿体ない」


それが僕の感想だったのだが、実際渡邊はプレゼントを見定めるような視線を飴細工に送っていた。


「プレゼントだったら、やっぱりこの鳥かな…」


「あげたい人とか居るの?」


プライベートな事かも知れないが気になったのでそれとなく訊いてみる。


「優介は今付き合ってる娘とか居るの?」


不意に自分の事について訊ねられてたので若干焦ってしまった。何を隠そう僕は年齢=彼女いない歴の人である。


「いや、そういうのはまだ…」


「そうか。優介も変わんねぇな」


渡邊にそう指摘され、そういえば中学時代も恋愛については苦手としていた事を思い出した。当時は自意識の塊で、異性を意識し過ぎて空回りする事が多かった。対して渡邊には小学校の時から仲良くしていた女の子、確か「佐藤さん」と付き合っているという噂が流れていたのを知っていた。真偽は定かではないが、恐らく本当だろうと僕は思っている。


「そっちはどうなの?」


こちらは答えたのだから訊いてもいいなと思った。すると大分シリアスな表情で、


「今は遠距離だ」


と言った。その一言で大体想像出来てしまった。


「じゃあ、それをプレゼントにするのはきついか?」


「そうだな。なんか別なの探す」


当たり前なのだが渡邊には渡邊の人生があって、今日は本当に偶然ここで会っただけなんだなと思われてきた。そう考えるとこの祭りというものが、何かしら『集う場所』として機能しているような気もしてくる。そんな事を思いながら歩いていると、


「お前も彼女つくった方が良いぞ。色々経験できるから」


とボソッと言われた。重々承知しているけれど、苦笑いするしかないのであった。

今週の重賞

今週は重賞が3つあり、特に中山記念が楽しみですね。土曜日の阪神アーリントンC
から見ていきますとボールライトニングがGⅡを勝っているのでこの企画では該当しま
すね。


・ボールライトニングは父ダイワメジャー、母父デヒア。ダイワメジャーの母父が
ノーザンテーストなのと、母母父がカーリアンなどノーザンダンサー系が濃い血統
です。ダイワメジャーは活躍が早いので問題は成長力だと思うのですが、この馬は
NHKマイルCが目標になるのでしょうか。生産地が栃木というのも結構話題になった
ような気がします。配合を考えるとすれば、ブライアンズタイム産駒などはちょっと
面白いかもと思ったりしたのですが、重賞馬カフェブリリアントという馬と配合
した場合、

http://www.jbis.or.jp/topics/simulation/result/?x=51&y=15&sire=0001167148&broodmare=0001119877

ちょうどカーリアンが入ってて3×4のインブリードになります。個人的にインブリ
ードは薄い方が安心するのでちょっと考えちゃいますね。もちろんキングカメハメハ
産駒でも配合しやすいと思います。



さて続いては阪急杯。ここにはレッツゴードンキが出走するようです。是非とも配合
を考えたい馬ですね。


・レッツゴードンキは父キングカメハメハ、母父マーベラスサンデー。この馬の場合は
血統に日本ではお馴染みの馬が入ってしまっているのでマイナーな種牡馬が選択肢になる
可能性もあります。まずパッと浮かぶ相手としてはクロフネ。

http://www.jbis.or.jp/topics/simulation/result/?x=37&y=17&sire=0000615577&broodmare=0001152102


ミスプロの4×5だけなのでいい感じ。これを同じくノーザンダンサー系ですがハービン
ジャーに変えると、

http://www.jbis.or.jp/topics/simulation/result/?x=24&y=15&sire=0001115148&broodmare=0001152102


ノーザンダンサーの5×5も加わります。ハービンジャーの方はあり得そうな気がします。



そして今週のメインとも言える中山記念。当然、ドゥラメンテを視たいですよね。


・ドゥラメンテは父キングカメハメハ、母父サンデ―サイレンス。この血統は凄くて、トニー
ビンもノーザンテーストも入っている完全無欠の馬という感じです。ただルーラシップなど
との競合により、種牡馬としては相手に悩みそうです。先週ヒヤシンスSを勝ったゴールド
ドリームの母父がフレンチデピュティなのですが、母父としてのBMSが高いらしいのでゴー
ルドドリームの母のモンヴェールを相手にしてみると、


http://www.jbis.or.jp/topics/simulation/result/?x=62&y=20&sire=0001151936&broodmare=0000762092


ミスプロの4×4となかなかいい感じです。また母父サクラバクシンオーのキタサンブ
ラックの活躍を参考にこの馬の母シュガーハートを配合相手に選んでみると、


http://www.jbis.or.jp/topics/simulation/result/?x=56&y=16&sire=0001151936&broodmare=0000882634


ノーザンテーストとノーザンダンサーのインブリードというなかなか味な血統になります。こういう
血統で次世代に繋げられるとまた配合もし易いと思うのですが、母父サクラバクシンオーという
のは一種のギャンブルですね。

ブログのよさ

あー疲れた。と言っても許されるような日かなと思う。電車が沿線火災の影響で結構遅れて
しまった為、その間ぶるぶる震えながら待っていた。帰宅後は「祭りの記憶」を書くモチベ
ーションがあるうちにと思い、⑦を書いた。


作品を発表する、もしくは公開するというのはいつも何処か緊張する部分がある。そういう
ものの反応を確かめるのも日課になりつつあって、意外な事があったりすると続けてて良か
ったなと思ったりする。


書いていてこんな事を言うのもおかしいけれど、そもそもネット上の小説、長文を読むのは
面倒くさい。そして長時間読み続けられるものではないと思う。自分の事について言えば、
ネット上の文章は読み落しが多い傾向がある。それと発信する側も「ネット上の文章だから」
という理由で書籍ほど気合を入れていないというのは一般的にあり得そうなことだと思う。



こういうのもお互いの距離感と期待感が関係していると思う。どういう距離感の読者に何を
期待し、また期待されるか、そういう関係を抜きにしてブログというのは成り立たない、と
言っていい思う。



そういう事を考えている一方、日常生活で口頭で伝えられる事というのは割と少ない。「ど
ういう感じ」かという事についても、ブログで書いた方が手っ取り早いかも知れないと思っ
たり。工夫のし甲斐があるのもブログの魅力なのだろうなとまとめてみる。

祭りの記憶 ⑦

「優介じゃないか!!優介だよな!?」


と僕の名を連呼するのは中学時代の知り合いの渡邊という人物だった。彼とは実は同じクラスになった事があり、わりと話す方だったので「友人」と言えるのかも知れない。当時と比べると体格が良くなっていたので一瞬迷ったのだが、笑うと目尻が下がってちょっと恵比須顔になる特徴的な表情で確信した。


「おう!久しぶりだな、えっと、か…和喜?」


そういえば名前で呼んだことがあまりない相手だったので何と呼べばいいのか迷ってしまった。


「何で名前でちょっと不安そうなんだよ。ふふふ、まあいいや。今日何してんの?」


「そりゃあ祭り見学でしょ。そっちは?」


「俺も同じ。いやぁ…知り合いに出会うとは思ってなかった!なんかテンション上がったわ」


「いつ以来だっけ?成人式の時か?」


確か成人式後に少し広い会場で同窓会が開かれて、その時に他の友人と一緒に話していた記憶がある。どうやら正しかったらしく相手も頷くと、


「そうだな。前会った時は専門学校通ってたんだけど、こっち戻ってきて今年から働いてる」


「え、そうなのか。早いな!どういう仕事?」


大学3年の自分もそろそろ就活の事は考えなければならないのでこれはとても気になった。


「職場はF市なんだけどIT系かな」


「へぇ…そういえば昔からPCとか詳しかったもんなぁ…ちなみに俺はまだ大学生」


「そっか。じゃあ、今だと大学の…三年って事か。いやぁ、学生時代が恋しいよ」


と言って若干苦労が滲み出ているような表情をする渡邊。同年代の人でもこうして早くも社会の荒波に揉まれ、成長して行っているであろう様子を見ると何か感慨深いものと同時に僅かな焦りを感じなくもない。


「まあ、今日は完全にオフだから。実はまだ有休取った事なくて、折角取るんならこの日が良いなと思って。で、祭りに来たよ」


ここで渡邊は僕の隣の席に「よいしょ」と座った。こういう状況だともしかしたら酒を飲むのも自然なのかもなと思って提案してみる。


「お、良いね。優介は酒飲むの?」


「まだ慣れてないけどチューハイくらいならちょびちょび飲んでるよ」


「じゃあ地酒とかは初めてか。最近市内で家族と外食するんだけど、そん時は必ずと言って良いほど地酒を飲むね。なんかめっちゃ旨く感じるんだわ」


「普通に旨いんじゃないの?種類とかは分んないけど、あの辺の酒蔵とか通り過ぎる時とかに呑んでみたいと思ってた記憶がある」


「じゃあ、2つお願いします」


渡邊が酒を注文する。といっても小さな紙コップ一杯分の酒だ。二人でそれをちょっと掲げてニヤニヤしながら呑み始める。


「うわ…やっぱり日本酒ってアルコールがすげえな…うっ…ぐふ…」


飲みなれていないので少し噎せる。対して渡邊は本当に少しづつ飲んでいたので問題なかった。


「ははは。やっぱり旨いなぁ。俺昔からこういうシチュエーションに憧れててさ、『大人』って感じだろ?」


「『おやじ』って感じもするけどな」


と返したものの、自分でもこういう感じに憧れを持っていた事に気付いた。酒はやはり友と飲むのが一番なのだろう。ここで渡邊が、


「そういや今日ってこれからどうすんの?」


「ああ、とりあえずこの辺周る予定。本当は夜のを見たいんだよ」


「夜のって、『太鼓台』のやつだろ?俺は今日少し居て帰るつもりだったけど明日って土曜日じゃん?」


「だな。今年は金、土、日になったから人結構来るかも」


祭りは10月の4、5、6と3日続けて行われる。だから年によっては平日の3日間になってしまったりするのだが今年は土日と重なっている。


「どうすっかなぁ…」


渡邊は何か迷っているようだった。


「何?」


そう僕が聞いてもまだ躊躇った様子だったが、少し間があり意を決したのかこんな提案をしてきた。


「今日さ、夜の祭り観た後にさカラオケとか行かねぇ?」


「カラオケって、あそこの?」


「あそこの」と行って大雑把に指さしただけで通じたのはN市にはカラオケ屋という括りの建物が2か所しかないからである。そこはどちらかといえば僕の実家に近い方のカラオケ店で、帰省した時に本当に娯楽が少ない町なのでそこに出掛けるのが一番お手頃である。


「え、和喜カラオケとか行くんだ!」


「結構行くね。歌いたいのもあるけど、明日も休みだしちょっと深夜カラオケとか久々に行ってみたいなと思って」


「あ、それ良いな。おお、テンション上がってきたぜ!俺は大丈夫だよ。行ける」


「よっしゃ!決定!今日混むかな?」


「ああ、混むよね。予約しとくか?」


「そうすっか。9時くらいからで良いか?」


と言ってスマホを取り出した渡邊。ネットで番号を調べてカラオケ店に電話すると無事予約する事ができた。

祭りの記憶 ⑥

何だかんだ15分程歩いて神社あたりまで戻ってくると一時半近くになっていた。人並みは相変わらずと言ったところだったが、ここで思いもよらぬものに出くわす。

「あ、」

それは思わず口が開いてしまうような光景。丁度その時、数台のトラックが目の前を横切ったのである。交通規制はまだだったので車が通る事については何でもないのだが、驚くべきはトラックに積んでいるもの…と『人』である。


いかにも儀式を行うといった白装束で黒い烏帽子のようなものを被った男性が数人それぞれのトラックの荷台に乗り込んでいる。更に祭りで使用すると思われる笹や神輿のようなものを積んでいる。祭りの事は知っているつもりだったが、これについては謎だった。



ただ、乗っている人が平然としているので「こういうものなんだな」と素直に思った。なんにせよ良いものを観たなと得した気分だったので、また何かが見れるかもしれないと思い今度はさっきとは逆方向に移動する。人の流れは圧倒的にこちら側に向かっているのだが、こちらには祭りのメインではないにしろ祭りには無くてはならない出店がこれでもかと並んでいるので当然人はそちらの方に流れる。


「やっぱり若い子はこっちに向かうよな…」


中学生くらいの溌剌とした少年少女がそれぞれグループで坂道を練り歩いている。時々子連れの母親も見かける。ほんとうに何でもない道路がこの日だけは人でごった返す。ぶつからないように反対方向に歩いてくる人を交わすだけで大変である。完全に歩行者天国になっているのでじっくり見て周れる。辺りにはソースやらチョコレートやらの甘いだけでない独特の匂いが漂ってくる。その匂いにつられて出店で立ち止まる人を横目で見ながら、何か珍しい物が無いか、特に「売ってないか」気にしながら歩いていた。



地味に大きなリンゴ飴が気になる。買うかどうかについては非常に悩ましいところで、いい歳こいた男がこんな可愛らしいものを買っていいのかと思ってしまう。可愛らしいといえばいつも思うのだがあのキャラクターがついたあの『笛』のようなものは何なのだろう。子供の頃から気にはなっているのだが、『笛』だったら使用目的が限られてしまうのでいつも見送っている。



そしてここ最近のなのかも知れないが、佐世保バーガーなるものやなんたらケバブが目立つような気がする。子供の頃にはまだそういうものはメジャーじゃなかったし、明らかに食べものの種類が増えているように感じる。既にお腹は満たされているが、もう少しイケそうなので見回ってみて、これというものを食してみようと思う。坂を上がったところで左に折れ、ずっと直線の道の左右にずらっと出店が並んでいる。



少し歩いたところで椅子が置いてある休憩場所みたいなところがあった。足も疲れて来たしそこで休む事にした。そこでは地酒などが売っていたのだが、ここに地元では有名で、テレビでも時々取り上げられるようになったソウルフードが売っていた。


『ざくざく』


である。昔はそんなに美味しいものとして食べていなかったが、この頃は実家に帰省すると母が作ってくれたりして何となく食べているうちに落ち着く味だなと思うようになった。この『ざくざく』つくり方がはっきりと決まっているわけではなく、各家庭で味付けが異なるらしい。というわけで丁度水分も欲していたし、値段もお手頃なので一杯頂く事にした。


ずずず


「あー、落ち着く…」


多少具材が小さすぎるような気もするが、味はいい。そして僕は酒もそろそろ覚えておきたいところなので<ここでついでに一杯頼もうかな>と思った時、


「あ!!」


誰かの驚くような声がした。僕もその人の顔を見て驚いてしまった。

手ごろな

毎日天気の事を意識していると気付くことがある。2月でも意外と暖かい日もあったり、晴れ
ている日が多いという事である。今年なんかは特別に暖かいのかも知れないが、陽射しなんか
は冬っぽさがないというか二階の部屋の窓際がかなり暖まっていたりする。外にそれほど出て
いないのに自分の肌が健康的な色に感じる。


そしてわりとどうでもいい話しなのだが安達駅で電車を待っていた時、列車アナウンスの声が
前と違っているように感じた。多分変わったのだと思う。新しい駅舎になったしこれくらいの
事はごく普通の事だけれど肝心のホームが以前と同じなのでアンバランスというか、なんとい
うか。



話は変わるがこのブログで更新し続けている事は意外と成果が出てきているようだ。いまだも
って仕様が謎なFC2ブログだが、数字が出ると「これでいいのかな」という自信になってくる
。過去の記事も少し読み直すとその当時やろうとしていた事が実際に出来るようになっている
ような気もする。


コンテンツ作りというのは結構悩ましい。そもそもコンテンツ=中身があるとはどういうこと
なのか分らない部分もある。実際に触れたり視たものからアウトプットできる最初の情報とい
うのか、今の「日常系」でやっているような事が基本だと理解しつつも、なかなか対象に意識
が向かないという困難と、そもそも何を対象として見るかという問題がある。



対象が『国』とか『県』だと大き過ぎたり、身近なものについて細かい差異を意識し過ぎると
扱い難いのは当然だが、手ごろなものを見つけるまでが大変である。今はそれが出来ているの
かなとも思う。

祭りの記憶 ⑤

N市には傾斜のある坂が多い。多分全体が小高い山のようなものなのだろう。いつか登っていた事があるような足にくる坂を着実に上がってゆくと頂上が見えてくる。

<ここ道路も狭いし四駆じゃない車で登ったらきついだろうな…>

数年前の夏に自動車学校で教わった事が未だ活かされていない学生身分の僕でも車が通るたびにヒヤヒヤする。悪く言っているわけではないのだが、道は広げられないし仕方ないのだなと諦める。自分以外にも一人坂の途中で休んでいた人を見掛ける。


「はぁ…はぁ…」


既に息を切らしている。頂上から下ってゆくとそこそこ大きな建物が見える。主に中高生が利用するという施設で、僕も何となくお世話になったような気がする。その正面の小学校の横を歩いてゆく。この辺りまで来ると案外土地勘がなく、


<こちらの方ではあんまり祭り関係ないのかな…>


などと思いながら彷徨っていると、白っぽい建物の少し広めの駐車場に見事な『太鼓台』が居座っていて、その周囲を袴姿の数人の少年が囲んでいるのを見つけた。思わずそこで写真を撮った。祭りが始まってしまうと日が暮れているし、しっかりと太鼓台の写真を撮れるのはこの時くらいしかないのかも知れない。楽しそうな様子の少年たちの凛々しい表情を見ていると、「この町の将来も安泰だな」と年より臭い事を思いそうになった。


ところで『太鼓台』は思ったより小さく感じた。子供の頃に見た記憶からすると自分も大きくなっているからだけど、それだけが理由ではないような気もする。多分、この上に人が乗って立ちあがっているのを見るととても巨大に感じるのだ。



その辺りを歩いているとやはり同じような袴姿の少年を良く見かける。この袴は立派だなと思うのだが、ネットで調べた時子供が袴で大人が浴衣という事を知って記憶と若干違うように感じたりしたのだが、確かにこの姿である。後ろ姿が特徴的だなと思う。




そういうものを見ているうちに何となく祭りの光景が蘇ってきた。あのきつい坂を登ってきた甲斐があるというものである。けれどここで時間まで待っているのも暇だろうし、引き返す事にする。元来た坂を反対側から登っていると、ここを境に市内が分断されているようにも感じた。だが考えてみるとあの太鼓台は違う坂ではあるもののこれくらいの傾斜の坂を登ってゆくのだ。


「自転車を押してくだけでもきつい坂なのに…」

ささやか

火曜日。上手くいっているような、それほどでもないところがあるのかで迷ってしまい
そうな月曜日の次の日という事で少し気を引き締めて作業に当たる。今の仕事場も人が
少し入れ替わって新しい環境になりつつあるのか、若干それまでと違う感覚があった。



比較的自由にやれている毎日で不満を探せば結構あるのかも知れないが、少なくとも
自分のやれる最善は尽くしていると思う。それを「どう見られるのか」とか、「どう
評価されるのか」についてはある程度意識しつつもどちらかというと「仕方のない事」
として扱っている。福島の事で言えば、そこに住む人は確かに最善を尽くしていると
思うし、やれる事をやっているからこその自信もある程度ついているのだが、それが
他の地域の人にどう思われるかについて、憤りを感じる部分もある。



だが、その他の地域の人の「声」にしても実態はネット上の不毛なやり取りがセンセー
ショナルな見出しで取り上げられるようなものを見てだから、冷静に考えればそういう
ものに憤ったところで何も生産的な事はない。その暇があればやれる事をやるのが正し
い。



とはいえ自分も人の子。感情的になってしまう時はどうしてもある。そういう時の落ち
着いて前を向けるような強さは次第に養われてきたように感じる。ささやかかも知れな
いが今日も自分が出来る事を続けよう。

静かな月曜

時間が経つにつれ分ってくる、実感されてくることがある。事実にしても受け入れるまで
時間が掛かる場合があるのも仕方ないのだろうと思う。たぶん、「そうである」という
よりはそれに関係した何かの仮定について「そうではない」と確かめられてゆく過程が
一つ一つ積み重なって、最終的に「そうである」という風に納得するという感じであろ
うか。


外堀から埋めるようだが、それでいて確実に可能性の一つ一つが消えてゆく。



生きているだけで、緩やかにだけれど確かに何かを学んでいる。それ自体、なんという
事でもないかも知れないが。

祭りの記憶 ④

<何だかひんやりするな…>


それは気のせいだったのか、それとも本当にそうだったのかは分りかねるが日陰だったのは確か。昔よく昇っていたいたような気がする階段を確かめるように踏みしめながら新年の縁日の雰囲気とはまた違った様子を上から眺めていた。階段を昇り終えると一体が静まり返っているように感じた。


「あ、こんな感じか」


特に何が凄いというわけではないがしっかり『お祭り仕様』に飾られている神社。飾られているといっても少し大きめの白い提灯にばってんのような紋様が黒く描かれているものが並んでいるくらいだけれど祭りの華やかさに比べると対照的な厳かな雰囲気がそこにはあった。確かに例大祭なのだから所謂神事のようなものだろうし、厳粛に執り行われる筈である。これも一つの特別な事なのだろうと思う。



そしてそこから降りて再び道路の方に出ていった時にさっきよりも活気が感じられた。僕は漠然と「祭り」とは何なのか考えてみたい気持ちに囚われた。この活気の出所は何なのか何によるものなのか、自分の坦々とした生活と比べるから特にそう思ったのかも知れない。



その瞬間、僕の頭の中に一つのイメージが浮かび上がってきた。それはいつか見た光景なのかも知れないし、もしかしたら何かの映像で見たのかも知れない。


浴衣姿の若い男性である。


この祭りでは確か若連と呼ばれる「若い衆」は正装が浴衣である。今日はまだ見ていないけれど、とにかく若いエネルギッシュな人達がこの祭りを作り上げているというイメージがある。その異様な熱気は子供心には驚愕であり、冷静になってしまうと若干引いてしまうような勢いがある。多分、皆あの姿を知っているからいざ始まるとなるとテンションが上がってしまうのかも知れない。


「じゃあ、見に行ってみようか…」


勿論祭りのメインは見る予定なのだが、その前にその準備をしているであろう人々の姿を見てみようと思ったのである。そこからは少しばかり歩かなければならないが、その価値はあると思う。神社から左の方に歩き出した僕。図書館のある道で曲がって結構急な坂をじっくり歩いて行った。

日曜のいろいろ

日曜日だが朝から作業をして帰ってきたところ。ときどき強風が吹いていて、車で帰ってくる
時にも少しだけ気になった。起床時の印象では寒い日だと思ったのだが案外で、過ごしやすい
といえば過ごしやすい環境。


今日はフェブラリーSがある。今年初の中央GⅠという事で気が引き締まる気分。2年前田辺騎手
がこのレースで16番人気で勝利した瞬間はちょっとした衝撃だった。もちろん田辺騎手はいつ
か大仕事をやってのけると思っていたけれど、まさかその人気の馬で逃げ切るとは思ってなかっ
た。実を言えば今年も田辺騎手には期待している部分がある。地元のスターで年齢も近いので
やはり活躍は嬉しい。



それ以外の事では昨日読み終わった「ジェーン・エア」という小説の事を作業しながら考えてい
たような気がする。考えると言っても明確にではないのだが、時代が異なっていても人間の想い
というのはさほど変わらないのかもなという事だったかもしれない。進歩があっても、相変わら
ず肉体や精神をすり減らすような仕事はあるし、人間関係も上手く行く事ばかりではない。それ
でも何か伝えられるようなかたちにして、確かに何かを感じれるならばけっして無意味ではない
というか、ただの文字列以上のものになっているはずである。


書く事の奥深さというものも感じる。

祭りの記憶 ③

『この3日間だけは栄えている』。言って欲しくはない一言なのかも知れないが事実、N市の駅前はその数日だけ別世界になる。構内から出た瞬間に香ばしい匂いが漂ってくるような感じで、それはひとえに坂道の両側に所狭しと立ち並んだ赤々とした出店があるからなのだと思う。


あの坂の中腹位にあった『型抜き』の出店で「こんなに難しいのやるんじゃなかった…」と後悔した思い出がある。祭りにありがちな散財は得てして残るものがないままに終わるのではないだろうか。例えば全く当たる気がしないスロットくじとかで。何となく心を引き締めながら坂を上りはじめる。


「いらっしゃい」


けれど敢えて空腹にして来たため早速鉄板でジュージュー音を立てている焼きそばに惹かれて立ち止まってしまう。お兄さんなのかおじさんなのか判断に迷う店主に軽く頭を下げ頭の中で、


<400円はここの相場では安いのか高いのか>


を熟考しながらソースの匂いを堪能する。よし決めた、と口走りそうな具合に財布から500円を取り出して


「一個下さい」


と言う。その500円は店主の手に握られ「はいよ」という小気味よい声とともにリズミカルに出来たての麺をパックに詰めて手渡してくれる。一瞬、自炊で作った場合の値段を考えそうになるが


<こういうのはこういう所で食べるのが美味しいんだ!>


と自分に言い聞かせる。僕も一人暮らしが長いけれどここで食べる焼きそばの味はなかなか出せない。それをじっくり味わうためにたこ焼きやお好み焼きが欲しいなと思う。少し進んだだけでどちらも売っている出店を発見。迷わずお好み焼きを一枚購入。



ここで問題はこれを食べる場所である。それは坂を上り切った時に解消された。正面の道路を挟んで少し左の側にこの時の為に用意された椅子とテーブルが置いてある広場が見つかったのだ。子供の頃からそこはそうなっていたかどうかは記憶が曖昧だが、祭りの様子を描いた力強い壁画を見ながら、既に出来あがっている人が居る場所で買ったものにありつく。



何の事はない。僕の今日の楽しみの一つはこの『食欲の赴くままに食べる』瞬間だったのである。そしてそれは非常に美味だった。特にお好み焼きの中に入ったキャベツと肉がこの上ない満足感を与えてくれた。



ものの10分ほどで食らい尽くしてしまった時、少し周囲を見渡してみた。やはりいつもとは違う賑わいがそこにはある。まだ祭り自体は何も始まっていないのだが、既に雰囲気は祭りのそれである。そして感じるのは「知らない人ばかりだ」という事である。腐っても地元民である僕だが、不思議と同い年位の人を見掛けても全然見た事がない。彼等は市内に住んでいるのか、それとも違う場所から来たのか分らない。小さな子供を連れたお母さんも結構見かける。お年を召した方もそうだが、中学生くらいのグループも正面の歩道を横切る。



その移動の流れは向かって右の方、つまりもっと多くの出店が並んでいるであろう道路の方に偏っていた。そこを一通り歩けば「祭りに来た」という気分になれる。けれど今日は何となく「祭り」そのものについてもっと知りたいと思っている。そして僕はその反対方向に少し歩き、神社の正面に立った。


<この神社の例大祭が『ちょうちん祭り』なんだよな>


目の前に続いているこの階段の上がこの日どうなっているのか、考えてみたら僕は知らなかった。そして神社の中に入ろうと思う人も居ないらしい。昇ってみよう、と思うのは自然な事だった。

ここから

渇いた感じがする日。実際湿度は低そう。土曜日なので退屈はしないのだがこれから
何か予定があるわけでもないので時間はある。酸味の強い炭酸を飲みながら<とりあ
えず方針は定まったな>と思う。


ブログの事もそうだが、現実の仕事の事とかある意味で決心がついた。多分なのだけ
れど何かを始めてしまうと物事というのはそちらに向かって動き出してしまうのだろ
う。弾みがつくというニュアンスに近いのかも知れないけれど、始めてからの反応と
いうのがある程度のものであれば続ける理由ができてしまうというか、むしろして
ないと不自然という気持になってしまうから不思議である。


あとはそれを続けるだけだ。と言い聞かせつつも、時間や経験があって可能な事も
あるので「その間いかに過ごすか」という事も大切である。

説明的な

「アクセス数」というものは地味に意識している。数を増やそうという気持よりかは
どれくらいの人の目に留まるのかという事を知りたいと思ったりする。ブログだから
見てもらわなければ書く理由もあまりなくなってくる。というか、「書く」という行
為にしても誰も見ていないならば意識しても殆ど出来なくなってしまう。


まあ、これだけ続けているブログだと必死に更新してどの位になるのかは大体把握
しているし、それくらいの人が見ているという事実に対してどの程度モチベーショ
ンが上がってくるかは凡そ定まってきてはいる。それゆえ基本的には活動が「スロ
ーペース」にしかなり得ない。ネタもそれほどあるというわけではないし。


最近ツイッターでも思う事だが、『リア充』的な内容というのは続けてゆくとなる
と体力も財力も要るのではないか。二本松のネタについても頻繁に更新できるほど
ならば既に二本松が充実しているという話である。


必ずしも充実してはいないところで、頻繁に何かをやろうとすると色々と不都合が
出てくる。そう言うことを見越しての「スローペース」宣言なのだが、それはそれ
としてこの頃はこういう『日常』の更新は行うようにしている。


アクセス数の話に戻れば、先週たまたま気が向いて競馬ネタと短編を合わせて3つ
ほど記事をアップしたところ予想以上に伸びた。という事は見ている人が居るとい
う情報を知ったわけであり、「ランキング」というものもなかなか良い位置につけ
てそこからの流入を考えれば経験的に『良い循環』になるかも知れないと思った。
そういう理由もあって昨日結構野心がある感じで「二本松ちょうちん祭り」を題材
にしたシリーズを始めてしまったのだが、一方でもう少し温めて置いても良かった
のかなと思ったりした。


書いている途中で計画を明らかにするのも何なのだが、祭りの情景を出来るだけ
情緒的に描写したいと思っている。そんなには長くならない予定。

祭りの記憶 ②

翌朝、軽めの朝食を済ませ少し早めにアパートを出た。着替えの入った手ごろな大きさのバックを手に駅まで歩く。実家までは2時間程で着いてしまうので大した旅でもないけれど、新幹線での移動なので旅費が嵩むのが若干痛い。それでも駅に到着してなるべく節約をと自由席の切符を買い、ホームで時間まで待つ。



当たり前なのだが平日のその時間に新幹線に乗る人と言えば通勤するサラリーマンなどで僕のような格好の人はあまり居ない。少しして到着した新幹線も人はそれほど乗車しておらず、自由席とはいえ快適な空間だった。


動き出して15分くらいしたところで母からメールが届いた。『今日は私も仕事だから帰ってきたら洗濯物取り込んでもらえる?』という何とも生活感あふれる内容。休みで実家に帰省している間は基本的にそれが自分の仕事になっていた。改めて祭りと言えど大部分の大人にとっては普通の日なのだという事を実感する。


<って、俺も大人といえばそうだよな>


大学3年であと数ヶ月で21歳なのだが同年代の他人で働いている人も居るだろう。その時、「まさか中学時代の同級生が祭りに来てたりしないよな」と少しばかり気構えてしまった。会ったからと言って別段どうという事も無いだろうけれど、会った場合に備えて自分の今の状況を説明するような言葉を探し始める。



少しソワソワしたまま新幹線が県内に入った事を知る。そこからはもう慣れた光景が広がっていて、いつもの様に「帰ってきたな」と思う。県庁所在地の市の駅で降りて、そこから在来線に乗り換える。時刻表を見ると10時前には自宅に到着しそうだ。


登りの列車は特にこれと言って変わったところはなかった。だが、N市の駅に差し掛かったところで一気に雰囲気が変わったのを感じた。いつもよりも多くの人がその駅で降りていて、駅がいつもよりも混雑していたのである。一つ先の自宅の最寄り駅に到着した時にも明らかにいつもと違う様子があった。


「お…」


思わず声が出てしまう。小さな無人駅には小学生や中学生が「たむろ」していた。というか下りの電車を待っていた。彼等はみな満面の笑みで語り合い、祭りに行く準備が万端であるという事が見て取れた。


<そうだよ。これがここでは「普通」なんだよ…>


N市の駅の付近で開催されるちょうちん祭りへは子供達もそうだが、電車で移動した方が都合がいい。車で移動すると停めるところが少なかったり、当然ながら交通規制が敷かれているからである。もともと今日はこのあと電車でもう一度N市に向かうつもりだったが、直接降りても良かったかなと思ったりした。



まあ、何も急ぎの用ではないので洗濯物を取り込んでからでも十分時間がある。一旦駅を後にする。自宅に戻ってやるべき事をやってから、電車の時間に合わせてお昼前に再び駅に戻ってきた。先ほど見たのとは違う小学生や中学生が待合室で電車を待っている。今朝、朝食を控えめにして敢えて昼食を食べずに出てきたのには理由があった。それがこの祭りで楽しみにしている事の一つだった。

祭りの記憶 ①

あの赤く燃える煌々とした幾つもの提灯の灯りと山車の上で身を乗り出して踊るように叫んでいる人の表情を見る度、僕は不思議な気持ちになる。




「何、お祭り行くの?だって一週間前そっちに行ったばかりじゃない?また帰ってくるって?」


母に電話して帰省する旨を伝えると呆れているような返事があった。それもそのはず、僕はついこの間大学の後期が始まるからとこちらのアパートに戻ってきたばかりだったのだ。


「お祭りなんて毎年同じだし、それよりあんた学校は大丈夫なの?」


「うん、実際はまだ始まってないしね」


「それならもう一週間こっちに居た方が良かったじゃん!」


非難がましい口調で言われるとそれもそうだなと思ったのだが、ふいにお祭りの事が気になりだしたのが昨日の夕方だし、正直自分でもこんなに気分が乗るものとは思っていなかったのだ。


「まあ、いいわ。明日帰ってくるのね」


「そう。確か明日の夕方からでしょ?」


「お祭り3日間あるけど見るの初日だけでしょ?」


「いや、気分による…」


「気分って…まあ、どうせ一日行って満足するわよ」



その電話が終わると<じゃあ、準備しなきゃな>と思って立ちあがった。といっても今回は持ってゆくものが着替えくらいで良いという事に気付いてまた椅子に座った。そのままPCでネットの巡回が始まる。でもどうせならと思い、


『提灯祭り』


という検索ワードを入れてググってみた。ウィキペディアや個人の解説などを読んでいるうちに、地元の事なのに知らない情報が多いなと思った。というか、全国的にも有名だとは知っていたけれどこれほど検索結果がヒットするとは思ってなかった。


「へぇ~」


独りの部屋で感心の溜息が漏れる。『囃子』という言葉は知っていたけれど、『山車』だと認識していたあれはそういえば『太鼓台』と呼ぶんだななどと確認をしているうちに、段々と祭りのイメージが湧き起ってくる。ネットでは簡潔に語られているけれど、本物の祭りを言葉にしようとすると上手く言葉にできないという事にふと気付く。少し難しい書物を読んだりして祭りというのは「生と死」があるとか分るようで分らない事を知ったつもりになっているのだが、いざ自分の体験した祭りの事を思い出すと最早それは独特の『雰囲気』としか言いようのないものだった事に気付く。



最初に祭りに行った時の事は多分もう覚えていない。物心つく前から両親に連れられて見に行っていたのではないだろうか。小学校の頃、太鼓台の中で『囃子』をするのが同年代の子だと知って少しばかり憧れたりもしたのだが、どうも市内の外れの小学校には関係がないらしく祭りはどこか『外から眺めるもの』という感覚だったような気がする。それでも祭りにはつきものの出店、屋台が道路にずっと続いていて歩行者で溢れている光景を見て、友人と小遣いを貰って散財した記憶などはいかにも「祭りらしいな」と思ったりする。


<あの当時の友人は今どうしているのかな>


などと考えつつ、今回行く事に決めた祭りは今の自分にはどう映るのか楽しみになってきた。祭りに行くのはいつ以来だろう。大学時代には行っていないし、高校時代も電車で市外の高校に通っていたのもあって市内の方もあまり見ていないように思う。地元の小・中学生は祭りの間は特別に休みなのである。それは『太鼓台』でその年代の子供が狩り出されるという理由もあるけれど、今思うと子供に目一杯祭りを楽しんでもらいたいという大人たちの気持ちがあったのかも知れない。そんな期待を少し裏切るかのように、中学生の中には関係ない場所に遊びに行ったりする者が居たりした。



ただ出店はあくまで祭りの一部でしかない。メインはあの提灯がこれでもかというほどついた『太鼓台』なのである。

今週の重賞(フェブラリーS)

今週は重賞が4つでフェブラリーSがありますね。更新し甲斐がある週ですが、まずは
ダイヤモンドSからゴッドフロアーを取り上げます。


・ゴッドフロアーは父ハーツクライ、母父Zafonic(その父ゴーンウエスト)。6歳の
牝馬でハーツクライ産駒らしく長距離(もしくはクラシックディスタンスの)適性があ
りそう。母系がミスプロ系なのでキングカメハメハよりはその子供の方がいいのかなと
思ったりします。ですがルーラーシップだとトニービンもクロスになってしまい悩まし
いところです。種牡馬リーディング上位だと、シンボリクリスエスやクロフネなども
いいのかなと思いますが、


http://www.jbis.or.jp/topics/simulation/result/?x=48&y=13&sire=0000615577&broodmare=0001122613



クロフネだとこんな感じ。ノーザンダンサーの5×5なので無難と言えば無難ですね。


そして牝馬のレースである 京都牝馬ステークスは重賞馬であるウキヨノカゼが良さ気
です。


・ウキヨノカゼは父オンファイア(ディープの弟)で母父フサイチコンコルド。血統的に
はなかなか面白い名前が揃っている馬なのですがGⅠ3着と実力も確か。人気にはなりにく
いですが、馬券的には美味しい馬ですね。キングカメハメハと配合した場合はアウトブリ
ードになりますし、あり得そうな話ですが適性を合わせるならロードカナロアでしょうか。


http://www.jbis.or.jp/topics/simulation/result/?x=70&y=21&sire=0001089850&broodmare=0001124735


見事にアウトブリードですし、ロードカナロアの後継なども考えると好いと思います。



小倉大賞典については牝馬のハピネスダンサーを以前紹介したので後は牡馬なのですが、
実績的に目立った馬がいないのもあるので今回は割愛させていただきます。そして
フェブラリーSはやはりノンコノユメを見て行きたいところ。


・ノンコノユメは父トワイニング、母父アグネスタキオン。ダート馬ですが瞬発力は
アグネスタキオンの血でしょうか?ミスプロ、或いはフォーティナイナー系で母父
がサンデー系なので相手も選びにくいのですが、例えば同レース出走のホワイトフーガ
を相手にすると、


http://www.jbis.or.jp/topics/simulation/result/?x=41&y=14&sire=0001153787&broodmare=0001155978


という風にサンデ―の4×4だけのインブリードになっています。これはなかなか良いん
じゃないかなと思いますが、同じようにサンデーが4代前になるような血統でダート適正
があるような馬だと配合しやすいかも知れませんね。

浸る

2016021811313468d.jpeg



昨日とは打って変わって青々とした空で山がよく見える。山頂の雪が絵画のような趣を
演出している。スキーはからっきしだが地元にスキー場があるというのは嬉しいもので
ある。


空は晴れているが肌寒い空気である。だんだん日が昇るのも早くなっているし朝焼けは
目を奪われる程なのだが忙しさもあってじっくり眺めている事は出来ない。当たり前に
あるものなのに素晴らしいと感じてしまうのは子供の頃を振り返ると不思議な気持ちで
ある。


当たり前になるというのは自然な事だ。もちろん当たり前にあるものがどれだけの時間
と労力によって生み出されたのかという事を考えるなら眩暈がしてくるほどなのだが、
その一方で当たり前なのだという感覚を持っていないと世の中の動きにはついてゆけな
い。



それでも浸っていたい時があるのは確かだ。その私はそこで何を感じてるのだろう。

静かな

天気がコロコロ変わる日だ。さきほど薄暗くなって雪がチラついたのに、今はもう日の光が
輝いている。とはいえ空は少し白い。安達太良山もあまり見えない。


昨日寝る前にちょっと高校時代の事を思い出していた。進学校だったのもあり勉強以外の事は
あまり記憶には残っていないのだが、気の合う人はそこそこ居たような気がする。時々、もし
K君と同じ高校に通っていたとしたらどうなったのだろうか?などと考える事がある。けれど
案外そういう自分を想像する事は出来ないもので、福島の方に通っていたからO君とも電車で
時々会う事もあったし、O君とのやり取りの中でHPを作ったりだとかがあったからむしろ今こ
ういう事をしていなかったのかも知れない。


福島の方に通えたことで今に生きている事と言えば競馬場に行き易いという事だろうか。福島
競馬場の周辺は馴染みがあるし、福島市の地理もそこそこ分っているせいか出掛ける事も抵抗
が少ないという理由も大いに影響している。今年の春も行ってみようと思っている。



という事を書いているうちに、また雪がチラついてくる。良くも悪くも静かな日だなと感じた。

野道

快晴。とはいえ寒い。引き締まるような空気の中を早足で歩く。思うほど進まないと感じるのは
はやる気持ちがあるからだろうか。上りの電車が遅れて降りた電車の後にすぐに同方向の電車が
来た時には何となく残念な気持ちになったのもあって早く帰りたかったのだ。


少し近道のつもりでやや野道のようなところを歩いている時、


<こういう道も長い時間を掛けて出来たんだろうな>


と思ったりした。電車で移動中にもそれと似ている事を考えていて、多分『自分が生きるであろう
時間は人類の歴史から言うと本当に短い』という誰もが稀に感じるような実感からの思考である。
これから生まれる人の事を考えれば自分の時代で何もかも完結していると思うのは違っているし、
現代というのは何かが既に終わってしまったと捉えがちのような気もする。もちろん、自分とい
うのは同じ時代を生きる人やものとの関係で出来るものだから、その自分に馴染みのあるものが
失われてゆくなら切なくなるのも仕方がない。とはいえ、後には希望も何もないような世界では
無いと思うのも本当だ。




なーんて大真面目に、少しシリアスに考えているけれどまだまだ知りたい事があるのは確かだ。
自分が成功するとかどうとかを度外視して、本当に面白い事を探していると我が無くなるから
か自分以外の人が出来る事とか、その人しか出来ないような事が純粋に素晴らしく感じる。そ
れを見届けたい気持ちになってくる。



多分、自分が今やろうとしている事は野道じみている。でもどこかにある心象風景は案外そう
いう道を歩いている時のような気もするのだ。ちょっとした心細さも、多分そのせいだろうと
思うのだ。

そこそこでも

朝目覚めた時、暖かいなと思った。次第に寒くなっていった日だが、少なくとも朝さえ
寒くなければその日の気分は違う。


仕事終わり、暖を取る為に入った駅の待合室で少し世間話のような事をして、過去に二
本松の事を調べていたのが結構役に立った。そういう経験があると、もう少し細々とし
た事を調べてもいいのかも知れないと思えてくる。とはいえ今の時期だと市のWEBペー
ジにはそれほど目ぼしいニュースは載っていない。


となれば外に出て自分で確かめられる情報…ほぼ取材みたいな事になってしまうだろう。
このブログで書き続けることもそうだが、時間を掛けてネタを探したり、そのクオリテ
ィーを上げてという気持ちになるとどうしても


<これは公開するほどの事(クオリティー)じゃない>


とハードルが上がってしまってその日は書かないという選択をしてしまう事がある。
それよりは毎日そこそこでも続けてゆくというのも悪くないなと思っている。どう
だろうか?

クオリティー

今日は郡山のうすいに行ってスヌーピー展を見に行った。そこは幸せ空間だったのだが、もっと
嬉しいのはグッズが沢山売っていた事だ。ちょうどスマホを機種変しようと思っていたのでカバ
ーを買ったがこれが中々良い品。常に使う物でピーナッツの世界を感じられるものがあれば気分
も良い。もっと色んなグッズが欲しくなる。


催事場が10階だったので9階のジュンクにも当然寄る。ライトノベルの新刊を少しばかり買った
。ツイッターでも呟いたが最近イラスト集に興味がある。趣味が変わったのもあってイラストが
本当に心惹かれたりする事があって、良いものは対価を払っても見たくなる。イラストなんてこ
のご時世、幾らでも投稿されているけれどやはりクオリティーが高ければ作品を仕上げるにも相当
の労力がある筈で、そういう絵を見て感動したりテンションが上がるという『効用』のようなもの
を考慮するとその発想は自然だと思う。


ところがそこから課金ゲームの移行が自然と行われてしまう事は多分ないと思う。スヌーピーのピ
ーナッツにしてもコンテンツとして考えると原作をどうしても読みたくなるが、そこは古典的に
『本』というカタチになっている方が安心する部分がある。結局は「データ」だと思うと少し
萎えてしまう気持ちは「データ」をしっかり何かの対象として見る目があるという事を考えると
少し和らぐ。けれど、『対象』として見る場合にはそれなりに仰々しさも必要だと思ってしまう
というか、大切に扱われている感じが何かを惹起させるのだろう。


といっても今の時代、『単なるデータ』などと馬鹿にする人も少ないだろう。貴重なデータは
失いたくないからしっかりバックアップを取るし、むしろ常に持ち歩きたい。失われた喪失感
から大切さを実感する場合があるように、入力した手間やそこに込めた気持ちなどを考えると
一言のメモですら、自分にとっては重要だ。



入力という事について言えば、例えば地元ネタも語れるものはなるべく文章にしておきたい気持
ちがある。読むという事でどこまで伝わるかは分らないし、人それぞれ理解の度合いも違うが正
確に伝わった場合の効果というのはバカに出来ない。



そういう気持ちで書いていると、またクオリティーも自然と上がってゆくのかなと思ったり。

圧巻

今日は少し遠出。隣県と、その後会津方面へ。がっつり出掛けてしまうとそれはそれで
語れることが少ないし、移動時間が殆どなので意外とゆっくりはできない。ツイッター
のDMでK君と創作の事でちょこちょことやり取りしていて、また生活の中の創作のウェイ
トが増えそうな予感なのだが土曜日なので競馬の事も頭を占めている。


3歳牝馬メジャーエンブレムの圧勝には驚いてしまった。競馬の基本だと思う事だが、
圧倒的に強い馬というのは人気が出る。ぶっちぎりなどを見せつけられた日には「こ
れが醍醐味ではないか」とさえ感じてしまう。大きいレースで起る事が少ないからこ
そ起った時の衝撃が凄まじい。そしてメジャーエンブレムが休養していた時には県内
の天栄に居たという事で、少しばかり贔屓が加味される。ルメール騎手も応援してい
るし、無事にクラシックに進んでくれる事を望む。


そういえば今日は何処も暖かかった。季節は少し違うが『小春日和』と似たようなポカ
ポカした天気で気持ちいいのだが、仮にこの後冷え込んだりするとその落差が堪えたり
するから悩ましい。その割にはあまり天気予報を気にしない性質である。

大きいニュースと

金曜日はうきうきしているのと同時に疲労感もあるものだ。夜は特に何かをしていたいと
思うのだが今日は既にやりたい事は済ませている。


世間的にはバレンタインデイ。関係ないと言えば関係ないけれど、家族間でチョコを渡す
というような事もあるという話なのであながち関係ないとは言えない。もうなんでもいい
んだろうと思えてくるが、やり過ぎなければ好感を持てるイベントである。


こういう日があると日常というのは変わり映えのしないものであるという事も少し違うよ
うに感じる。意識すればメリハリが感じられるし、複雑な情報の組み合わせによって自分
にとって悦ばしいニュースといやなニュースが入り混じって独特の気分を作り上げている。
物理の重力波のニュースなんかは歴史的な事なので生きているうちに知る事ができてうれ
しいし、こういうニュースはほぼ一方向に積み重なってゆくのでまさに科学の進歩を体験
している。


大きいニュースもあれば地元の細々したニュース、自分にしか関係ないような知らせも日
常を彩る。同じ次元ではないけれど、昨日と今日を明らかに違うものにするような情報は
ある意味では『動き』を感じることのできるものである。
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Author:二人の管理人
ブログには珍しく二人の管理人で更新してゆくブログです。

二本松のこと、競馬のこと、これから手探りで何かを
やってゆこうと思っています。




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