小さなN市は非常に難しい都市である。
例えば私の職場から市に何か提言をしても右から左へ受け流されることがほとんどだ。
そして最後には『あんたらは余計なことを考えるな』と、こういう始末だ。
だったら最初から我々に意見を求めるようなパフォーマンスをやめろ、と声を小にして言いたい。
N市は城下町である。
その気質が市民の中にも残っており、まず目新しいものや斬新なものはほとんど受け入れられない。
外から来た人にもなかなかに冷たい。『観光都市』などと謳っていながら、だ。
私とH君はそんなN市に住んでいる。
先行きは明るいとは言えない。
でも、恐らく『うちの自治体は順調です!!』なんていうところはほとんど無いだろうし、人口減なんていうのは当たり前の減少になってきている。
人口が減れば、当然生産年齢人口も減少の一途をたどり、その地域に住む人間達の個人所得や小売販売額なども連動して下がっていく。
もうあとは悪化するだけ。
どこかで何とかしなければならないが、悲しいことに今の市長はそんな期待を抱けるほどの指導者ではない。
近隣の中核都市に合併されることも遠い未来にはあることなのかもしれない。
スポンサーサイト